今のガンプラははめ込み式のスナップフィットなんで「ただ作るだけ」なら工具はいらないと思います。
ランナーからパーツを手でもいで、そのまま組み立ててシールを貼るだけでも「それなり」に完成します。
しかしその完成度は…言わなくても分かりますよね?

と思うんですよ。
「じゃあ何から揃えたらいいの?」と25年ぶりにイチからプラモデルを再開した初心者モデラーが、これからガンプラを始めようと思っている超初心者さん向けに紹介していきますね。
スポンサーリンク
まず初めに買う道具
「コレだけは買っとけ!」というのがプラモデル用のニッパーです。
プラモデルを作る時に最初にやるのがパーツの切り出し作業、ゲートカット。
もいだりハサミで切ったりできない事はないのですが、専用の道具だと速さと美しさが圧倒的に違います。
通常のニッパーでもできますが、プラモデル用のほうが刃が薄くフラットなためパーツに沿ってカットする事ができおすすめです。
ただのゲートカットと侮る事なかれ、この段階で綺麗に作業できるかどうかで仕上がりに影響してきます。
100均の物でもそれなりに仕事はしてくれますが、あまりおすすめしません。
そこそこ良い物を長く使ったほうが結局はお得だし、手に馴染んで作業もはかどります。
私は25年ぶりに復帰してすぐにタミヤの薄刃ニッパーを購入して愛用しています。
-
-
ガンプラ・プラモ初心者におすすめのニッパー3選!イチオシはどれ?
続きを見る
できれば早めに揃える道具
最初の1体目をニッパーだけ使って製作し仕上がりを見ると「まだ自分でも手を入れられそう」と感じるでしょう。
パーツに残ったバリ(ゲート跡)を綺麗に処理したいと思うはずです。
そんな時に必要な道具たちです。
デザインナイフ
塗装する・しないに関わらず、デザインナイフはガンプラのゲート処理に必須です。
カッターナイフでもできない事はないですが、デザインナイフは切れ味が鋭く刃が固定されて小回りもきくので、作業性が全然違います。
おすすめはタミヤかOLFAのデザインナイフ。
OLFAがタミヤに供給してるので、本体・替え刃ともに互換性があります。
模型店をはじめホームセンターや文具店で本体・替刃が容易に入手可能です。
私は少年の頃からタミヤのモデラーズナイフをずっと愛用しています。
-
-
まず買うでしょ?【タミヤ モデラーズナイフ】レビュー
続きを見る
サンドペーパー(紙やすり)
サンドペーパーもガンプラのゲート処理には欠かせません。
耐水性の物と非耐水性の物がありますが、プラモデル製作では耐水ペーパーの事を指します。
ホームセンターで表が黒っぽくて裏に”WATER PROOF”と書かれている物がそうです。
プラモデルメーカーがセットで販売している物でもOKです。
初めての人は400番・600番・800番の3種類を1枚ずつ揃えておけば十分でしょう。
模型店によく置いてあるタミヤのフィニッシングペーパーセット(細目)でも大丈夫です。
それと忘れてはいけないのが平面を出すための”当て木”です。
消しゴムやフリスクの空ケースなどでも代用できますが、専用の物だとサンドペーパーを無駄なく使えます。
私はシンプル・丈夫・お手頃価格なゴッドハンドのFFボードアクリルがお気に入りです。
-
-
ゴッドハンド FFボードアクリルのレビューとペーパーがけのコツを紹介
続きを見る
カッティングマット
ゲート処理でヤスリがけなんかすると机の上は汚れるもの。
本来はナイフで物を切る時の下敷きなのですが、カッティングマットがあると机の上が汚れた時の掃除も楽チンです。
作業場の保護や汚れ防止のためにも、早めに入手しておいたほうがいいですよ。
おすすめはタミヤのカッティングマット(A3サイズ)。
目に優しい色で作業スペースもしっかり確保でき、プリントされているラインがマスキングテープの切り出しで大活躍してます。
-
-
タミヤ カッティングマット A3サイズ をレビュー
続きを見る
ピンセット
ガンプラを1体作ってみると、シールって意外と小さくて手で掴みにくいと感じます。
シールを台紙から剥がしたりつまんで位置決めしたりと、ピンセットはパチ組みの仕上げでも活躍してくれます。
組立~塗装~仕上げと細かい作業で何度か必要になるので、良い物と長くつきあうのがおすすめです。
最初の1本におすすめするのはツル首タイプのピンセット。
ストレートタイプよりも物をつかむ時に手首が自然な角度になり作業がしやすいです。
私は最初ホームセンターでAnexのつる首タイプを買いましたが、今はタミヤの精密ピンセット(つる首)
も購入して使い比べてる最中です。
どうせすぐに欲しくなる道具
ガンプラを数体組み立てると「もっとカッコ良くしたい、完成度を上げたい!」と思うようになるはずです。
そこで踏み出すのがスミ入れによる情報量のアップや、トップコートによるツヤの調整。
人によっては合わせ目を消して見栄えを良くしたいと思うかもしれません。
スミ入れ塗料
パーツのモールドや凹み部分に着色して影を表現するのがスミ入れ(墨入れ)。
上級者は瓶入り塗料を使ったりしますが、初心者にはペンタイプのガンダムマーカーが扱いやすいでしょう。
バラで買うより着色用ペンと消しペンがセットになっている流し込みスミ入れペンセットがおすすめです。
-
-
ホントにラクチン!?【ガンダムマーカー 流し込みスミ入れペンセット】
続きを見る
コート剤
素組み・パチ組みでもつや消しするだけでグッと”オモチャ感”が消えます。
初めてつや消しトップコートをするなら、塗膜は若干弱いですが臭い控えめで取り扱いが簡単なGSIクレオスの水性つや消しスプレーをおすすめします。
溶剤系接着剤
最近のガンプラは合わせ目がほぼ気にならない位置にあるそうですが、ちょっと古いキットだと完成後も目立つ合わせ目がチラホラ。
合わせ目を消して目立たなくしたいと思った時に初心者が取り組みやすいのは、流し込み接着剤を使った方法です。
通常の接着から合わせ目消しまで1本で済ませたいなら、乾燥までゆとりのあるタミヤセメントの流し込みタイプがおすすめです。
工具セットはすすめない
通販サイトを見ると「プラモデル入門工具○○点セット」が安く売られてますよね?
個人的にアレはおすすめできません。
セットに含まれている物がチープですぐ買い替えたくなりそうだし、使わなそうな物が含まれてたりとか…。
車やバイクをイジる方なら分かると思いますが、激安のレンチセットとかがそうですよね?
自分のレベルにあわせてその都度買い増して、そこそこ良い物と長く付き合ったほうが結果的には無駄が少ないと思います。
完成品も増やしつつ工具も少しずつ揃えていくのが、物作り系の趣味の楽しみ方じゃないでしょうか?
まとめ
初心者さん必須の道具や少しレベルアップしたい時に必要な道具をまとめてみました。
