20年以上ぶりにプラモデル復帰した時、最近の事情はどうなんだろう?ってよくネットサーフィンしてました。
その頃通販で見つけたのがゴッドハンドのスピンブレードです。
これがあれば最近の上手な人達みたいにビシッとした丸モールドが掘れると思い、衝動買いしました。
でもまあ合わせ目消しが上手くできなかったりエアブラシが上手に使えなかったりで、1年ぐらいほとんど出番がありませんでした。
最近になってやっと使う機会が増えてきそうなので、ここらでレビューしておきたいと思います。
外観
それでは紹介していきますね。
スピンブレードは「回して使う彫刻刀」というキャッチコピーです。
専用のプラスチックケースに入っています。
こういうケースって地味にありがたい。
私が購入したのは、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0mmの5本組みでした。
画像は購入して1年後ぐらいなので、多少使用感があります。
使う時はピンバイスなどにくわえさせます。
ちなみに軸径は3.0mmです。
スピンブレードの先端は両刃になっています。
これを下穴に押し当てて回転させ、穴の底を平らに削る仕組みですね。
メーカーが公式に普通の彫刻刀として使っても大丈夫と謳っているので、相手がプラスチックなら大丈夫なんでしょう。
でも見た目が細くて繊細な気がするので、私は平刀のように使うのは類似品のビットブレードにしています。
スピンブレードの基本的な使い方
スピンブレードの基本的な使い方は
- ドリル刃で下穴を開ける
- 同径のスピンブレードで穴の底を平らにする
という2ステップです。
試しに2.5mmの丸モールドを掘ってみます。
同径のドリル刃とスピンブレードを用意します。
余談ですが普通ドリル刃は穴開けできる径と保持部の軸径が同じで、違うサイズの穴を開ける時にはピンバイス中のチャックを交換しなければいけません。
これって何気に面倒なので、私は軸径が一律3.0mmのドリルビットを愛用しています。
さて作業です。
穴の中心を決めたらケガキ針をグッと押し付けて印をつけ、それをガイドに2.5mmのドリル刃で貫通しない程度にプラスチックを掘ります。
次は同じ2.5mmのスピンブレードで穴の底を平らに削ります。
刃が鋭くどんどん削れ、油断すると簡単に貫通してしまいます。
なので撫でるように優しく削るのがポイントです。
左がスピンブレードを使用して底を平らにした穴。
右がドリル刃だけで掘った穴です。
ドリル刃だけだとどうしても穴の底がすり鉢状になってしまいますね。
公式の動画もあるのでよろしければ参考にどうぞ。
まとめ
ここでは回転させて穴の底を平らにする使用例だけ紹介しましたが、スピンブレードは彫刻刀の平刀のようにして使う事も可能です。
メーカーが公式に謳っているので大丈夫だと思いますが、刃が欠けるのが怖くて私はあまりやってませんが…。
ドリル刃だけだと穴の底が丸くて少し物足りないのですが、スピンブレードがあればビシッとした丸モールドが手軽に掘れます。
穴の底が平らになることで、丸いディティールアップパーツも真っ直ぐ埋め込む事が可能になります。
ディティールアップのために持っておくと役立つツールだと思います。
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3製品の違いを解説:スピンブレード、スピンモールド、ビットブレード
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