ガンプラのウェザリングで、塗装が剥げて金属面が露出した状態をドライブラシで表現しました。
金属面が露出している状態を表現するには筆で描きこむ方法もあるのですが、根気のいる作業で初心者の私にはハードル高そう…。
少年の頃にミリタリーモデルでやった事のあるドライブラシを思いだし、25年ぶりに挑戦です。
練習台のジム改の本体にはエナメル塗料を使い、武器類は油性ペイントマーカーを筆塗りで作業しました。
ドライブラシって?
ドライブラシは筆に着いた塗料を除去し、わずかに残った塗料をプラモデルに擦り付けるウェザリング技法です。
塗装の擦れや退色、金属面の露出などを表現したい時に使われます。
複数の色をドライブラシで重ねたり塗料を調色することで、様々な表現ができます。
画像左はつや消しトップコートにリアルタッチマーカーでウェザリングした物です。
全体的にウォッシングして塗装の剥げや錆びを点を打つようにして表現してあります。
画像右はさらにドライブラシで擦れや金属面の露出を表現したものです。
エナメル塗料でドライブラシ
初めにエナメル塗料を使った方法から紹介しますね。
使った塗料はタミヤ エナメルのXF-56 メタリックグレイです。
筆は通販で10本セットの安物を、筆先を1/3ほどカットしてドライブラシ用にしました。
毛先が長いと柔らかくて擦りにくいので、カットしてやや硬めにします。
メタリック系のエナメル塗料は、事前に良く撹拌しておきます。
瓶から直接筆に塗料をつけ、ティッシュで余分な塗料を拭き取りました。
9割ぐらいの塗料を落とす感覚です。
筆の表面はほとんど乾燥しますが、芯の部分に若干塗料が残っているのでそれを擦り付けます。
拭き取りはティッシュではなく新聞紙などでもいいでしょう。
エナメル塗料がほとんんど残ってない筆を、ガンプラに擦り付けます。
一度にやろうとせず、様子を見ながら少しずつ擦りつけたほうがいいと思います。
擦れたりして塗装が剥がれ金属まで露出しているという想定なので、角や出っ張りを中心に筆を擦り付けますます。
シールドも擦れる事が多いと思うので、忘れずにウェザリングします。
手は武器や物を掴んだりして一番擦れる場所だと思うので、強めにドライブラシしました。
もし初めてのドライブラシが不安なら、ランナータグや足裏で練習してもいいでしょう。
私は初めて挑戦するテクニックを試す時によくやります。
ペイントマーカー筆塗りも使える
エナメル塗料だけでなく、ペイントマーカーを筆塗りする事でも金属面の露出を表現できます。
自分でも試してみたかったので、バズーカとマシンガンにドライブラシしてみました。
上は艶消しコーティングにリアルタッチマーカーでウォッシングしただけの武器類です。
手持ちのタミヤ ペイントマーカーのX-11 クロームシルバーを一旦塗料皿に出します。
塗料皿に出したマーカーの塗料はすぐに乾いてしまったので、時々ラッカー薄め液を垂らしながら作業しました。
エナメル塗料の時と同じように、ティッシュや新聞紙で余分な塗料を落とします。
そしてほとんど乾いた状態の筆をパーツに擦り付けて、ドライブラシします。
ペイントマーカーのシルバーでドライブラシした後がこちら。
角や先端・グリップなど、擦れたりモビルスーツの手で触りそうな部分を中心に行いました。
ドライブラシだけでも大分見た目が変わるのですが、ひと手間追加しました。
砲口・銃口にウェザリングマスターのススを擦り付けて武器の使用感を出してみました。
まとめ
画像左がつや消しトップコートにリアルタッチマーカーでウェザリングした物。
全体的なウォッシングと塗装の剥げや錆びを描きこんであります。
画像右は今回ドライブラシで追加ウェザリングした物。
擦れて金属が露出した表現を追加してみました。
錆びを描きこんだだけだと赤みが目立ってましたが、金属露出面の表現を追加した事で色味が落ち着いた気がします。
加減が分からず全体的にやりすぎ感が出てますが、まあ楽しかったので良しとします…。
ドライブラシは他の技法と組み合わせる事でより実在感が増しますし、道具も塗料と筆だけでできるので、機会があれば試してみるのはどうでしょう?