ガンプラを仕上げるまでに汚し塗装も含めいくつもの工程があります。
ここでは
- ウェザリングの手順
- コーティングの使い分け
- 組み合わせの順番
についてまとめました。
ウェザリングの手順
ウェザリングをする時の全体的な流れ・手順は以下になります。
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1組み立て・改造
ガンプラを素組み・パチ組みする段階です。
改造・ディティールアップもこの段階で済ませておきます。
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2ウェザリング(ダメージ表現)
キットに手を入れて形状を変えるダメージ表現はこの段階でやります。
ヤスリやナイフで削ったり、ノコで切断したり、パテで造形したりします。
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3塗装
部分塗装・全塗装を行います。
塗装無しの簡単フィニッシュの場合は、ここを飛ばして次に進みます。
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4下地のコーティング
一般的にはつや消しコーティングをします。
つや消しにする事で表面が荒れて、塗料・材料の食いつきが良くなります。
この段階までにシール・デカールは貼り終えておきます。
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5ウェザリング
色々なテクニックを使って経年劣化・使用感、活動してきた場所を表現します。
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6保護のコーティング
これまでやったウェザリングの保護と全体的なツヤを整えるために最後のコーティングをします。
複数のウェザリングテクニックを組み合わせる場合、step.4と5を繰り返す事があります。
コーティングの使い分け
一般的にウェザリングの下地には「つや消しコーティングをしましょう」と紹介されることが多いのですが、光沢・半光沢・つや消しを使い分ける場合もあります。
つや消しのザラザラした表面だと塗料やマテリアルの定着は良いのですが、拭き取りで思うような表現ができなかったりします。
AFVモデラーさんで、戦車のウォッシングの前は光沢コーティングをして塗料がよく伸びる状態を作り、拭き取りでウォッシング兼繊細な雨だれ表現をする方もいらしゃいます。
また複数のウェザリングテクニックを組み合わせる場合、作業の途中で何度か保護兼次のウェザリングの下地のためのコーティングを行います。
例えば
- 下地コーティング(半光沢)
- ウォッシングとチッピングで全体的に汚す
- 保護兼次の下地のコーティング(つや消し)
- ウォッシングやパステルで砂や埃の汚し
- 仕上げのコーティング(つや消し)
といった具合に進めます。
自分が目指す仕上がりのために、コーティングも使い分けてくださいませ。
缶スプレーを使ったやり方は下の記事を参考にどうぞ。
-
ガンプラつや消し 缶スプレーを使った方法を実践形式で解説!【HG ジム・コマンド(宇宙仕様)】
続きを見る
組み合わせの順番
ガンプラにウェザリングする場合、組み合わせるテクニックや材料によって順番も考えないといけません。
私の場合は
ココがポイント
- 塗膜が強い・全体的な汚れ
- 塗膜が弱い・部分的な汚れ
- 粉末・半固形の材料
という順番で汚し塗装をするようにしています。
例えば、
- 基本塗装は塗膜の強いラッカー系塗料で半光沢仕上げ
- 油彩ベースのMr.ウェザリングカラーで全体的にウォッシング
- エナメル塗料でスポンジチッピング・筆でハゲチョロ書き込み
- 保護のつや消しコーティング
- 粉末系素材のウェザリングマスターで土埃
- 半固形のウェザリングスティックで付着した土
- 保護のつや消しコーティング
といった具合です。
ウェザリング技法や材料は沢山あるので、組み合わせるテクニックの順番や保護兼下地のコーティングも含めて考える必要があります。
一例として参考にしてください。
まとめ
ウェザリングってやり方によっては工程が多くなりますね。
でも上手く組み合わせてリアルな仕上がりになると、嬉しくてそれまでの苦労も吹っ飛びます。
- 基本の手順をおさえて
- コーティングも使い分けて
- 組み合わせの順番も工夫して
ガンプラの汚し塗装を楽しんでください。