ガンプラの本ってたくさんありますよね?
私もこれまでレビューを見たりしてガンプラに特化した本だけでも10冊近く買いました。
それぞれ工夫を凝らして解説されてますが、いつも読み返すのはだいたい決まった本。
今回は実際に購入した中から初心者さんにも自信を持っておすすめできるベスト3を紹介します。
初心者におすすめのガンプラ本3冊はコレ!
タイトル | 特徴 | 定価(税別) | ページ数 | 初心者向け度 | |
1位 | ガンプラ テクニックバイブル | 初めてガンプラに触れる人からがっつり全塗装・ウェザリングに挑戦したい人まで役立つみんなの指南書。 | 1,600円 | 254 | |
2位 | ガンプラ 凄技テクニック | 限られた道具と時間で難しい工作抜きなのに驚くほどカッコイイガンプラが作れるようになる。 | 1,500円 | 96 | |
3位 | ガンプラテクニックバイブル 改造・ジオラマ編 | 初心者向けの簡単テクニックから中・上級者向けの高難度までモデラーの憧れが満載。 | 1,600円 | 263 |
1位:親切丁寧で圧倒的な情報量「ガンプラ テクニックバイブル」
正式には「やりたいことから引ける! ガンプラテクニックバイブル」というタイトルです。
画像や表が多用されれ、初心者にも分かりやすく親切な内容です。
他のガンプラ本に比べ情報量が多くボリューム満天なのも特徴です。
- ガンプラを作った事がない人
- お手軽仕上げで気軽に楽しみたい人
- 全塗装やウェザリングでしっかり作り込みたい人
まで参考になるガンプラ本です。
「ガンプラ テクニックバイブル」の内容
ガンプラテクニックバイブルは次の7部構成です。
ガンプラ作りの基本
HG・RGなどのガンプラのグレードから、かんたんフィニッシュ~完全ディティールアップなど色々な作り方まで紹介されてます。
まだガンプラに触れた事の無い人でも「こんな楽しみ方があるんだ!」と分かる内容です。
組み立て
組み立てに使う道具の紹介と使い方に始まり、実際のパーツの切り離し方、ゲート処理のやり方、シール・水転写デカールの貼り方まで紹介。
ここを読めば初めての人でもガンプラを完成させる事ができます。
塗装
前半はマーカーや塗料、缶スプレーやエアブラシまで塗装道具の種類と使い方が一通り紹介されています。
後半ではスミ入れや筆塗り、缶スプレー塗装やエアブラシ塗装まで実際の作業が画像を多用して紹介されています。
部分塗装からエアブラシを使ったベタ塗りやグラデーション塗装、迷彩塗装・光沢仕上げ・パール塗装に至るまで、ガンプラの塗装に関して一通り理解できます。
ウェザリング
冒頭はウェザリングの考え方やアプローチの仕方が作例も含めて解説されています。
続いて様々な塗料や材料・ツールの紹介の後は、ウェザリングのやり方とダメージ表現の仕方に分けて紹介されています。
お手軽な方法からダメージを組みあわせた手の込んだ表現までマスターできます。
ガンダム兵器
個人的に参考になったのは後半のほうです。
武器・装備に注目して塗り分たり、機体のイメージ作りに効果的なテクニックの紹介がとても参考になります。
ついガンプラ本体だけを気にしがちですが、細かい所に目を向けたり効果的なテクニックを知る事で完成度が高められます。
カスタマイズ
市販品を利用した初心者でも簡単に取り組める方法から、スジ彫りやプラ板工作など中・上級者向けの内容まで紹介されています。
ただしボリュームとしては少ないので、これだけで自在にカスタマイズできるようにはなりません。
もっと改造やディティールアップについて知りたいなら続編の「ガンプラ テクニックバイブル 改造・ジオラマ編」が参考になります。
ガンプラを飾る・保管する
製作途中の保管方法から完成後に色々な方法で飾る方法まで解説されています。
さすがと思ったのは飾り方だけでなく、ポーズのつけ方や写真の撮り方まで紹介してるところ。
完成後も眺めたり撮影したりとガンプラを楽しむ事ができます。
良い点・悪い点
ガンプラテクニックバイブルを実際に購入した初心者としてレビューしますね。
ココがおすすめ
- 初心者でも分かりやすい
- 情報量が多い
まず初心者でも分かりやすい工夫がされています。
画像が多用されているのに加え、基本チャートと個別ページの手順チャートで初心者が完成まで迷わないように配慮されています。
完成見本も多数掲載され、見本通りにするにはどのページの作業をすればよいか一目で分かります。
情報量が多いのも特徴で、スミ入れ一つとっても4つの方法が紹介されているのでかなりのボリュームです。
ココがダメ
- 情報量が多くて迷う事も?
- 最初~最後までの作例がない
ガンプラテクニックバイブルは情報量が多いのが特徴ですが、逆にそれで迷うかもしれません。
汚し塗装・ダメージ表現法だけでも36のやり方が紹介されています。
一つの作例を最初~完成まで追いかけた記事が無いため「この通りに作りたい」と思っても、各作業で別キットの事例を参考にしなければなりません。
見本ページで該当テクニックへ誘導したりチャートを用意するなど対策はされてますが、人によっては混乱するかもしれませんね。
「やりたいことからひける!」のタイトル通り事典のように使えば大丈夫ですが慣れが必要でしょう。
こんな人におすすめ
- ガンプラを初めて作る人
- 手軽にかっこよく仕上げたい初心者
- 部分塗装・全塗装で仕上げたい人
- ウェザリングに挑戦したい人
に向いてます。
親切丁寧なうえに圧倒的な情報量が特徴。
これからガンプラを始める人が買っても、ずっと役立つ指南書になります。
2位:簡単・時短で見応え十分の仕上がり「ガンプラ 凄技テクニック」
正式には「週末でつくるガンプラ凄技テクニック ~ガンプラ簡単フィニッシュのススメ~」というタイトルの本です。
ガンプラ指南本と言えば様々な道具や技法が網羅されるのを思い浮かべますが、本書は違います。
「面倒な作業抜きで高価な物は使わず短時間で見応えのある仕上がりにする」というコンセプトです。
そのため難しいコトはしてないのに本の通り作業すれば短時間で見栄えのする作品が出来上がります。
「ガンプラ 凄技テクニック」の内容
ガンプラ凄技テクニックは
- オススメ工具17選
- 製作記事
の2部構成です。
たったコレだけ、非常にシンプルです。
揃えておきたいオススメ工具17選
本書の「簡単フィニッシュ」で使う17種類の道具が紹介されています。
17種類と言うと多く感じますが、他のガンプラ指南本では組み立て・塗装・ウェザリング合わせると100超のアイテムが紹介されるのが普通。
本格的なエアブラシも不要なので、製作環境の心配も減ります。(作例によっては簡易エアブラシ・缶スプレーが登場します。)
ヤスリですら紹介されてないので「ホントにコレだけで大丈夫なの?」というラインナップですが、本書を読み進めると「コレだけでこんな仕上がりにできるんだ!」と感動すら覚えるでしょう。
製作記事
1/100スケールのMG・REシリーズを使った製作記事15例で構成されています。
- ザク・キャノン×砂漠ウェザリング
- 量産型ズゴック×水垢ウェザリング
- ジム・スナイパーカスタム×宇宙ウェザリング
- 量産型ゲルググ×バトルダメージ
- RX-78-2ガンダム×フレームモデル
- ザクⅡ×湿地帯
- ギラ・ドーガ×冬季迷彩
- ガンダム試作4号機ガーベラ×スプリッター迷彩
- ユニコーンガンダム3号機フェネクス×メッキウェザリング
- ギャン×エングレービング
- ジム・スナイパーⅡ×ガンダムアメイジングレッドウォーリア(ミキシング)
- ジム ジオン鹵獲仕様(ジム×ザクミキシング)
- ハンマ・ハンマ×らいだ~Joe風塗装法
- セカンドVダッシュガンダム(Vダッシュガンダム×V2アサルトバスターミキシング)
- RX-78-2ガンダムVer.Ka×セイラマスオ風ディティールアップ&塗装法
全体として言えるのは、面倒な合わせ目消しや塗装前の表面処理が登場しないという点です。
ウェザリングは素組みに汚し塗装していきますし、缶スプレー塗装ではランナーごと塗って後からリタッチしたりウェザリングで隠します。
かと言って雑ではなく、要所要所でガンプラを知り尽くしたプロならではのアドバイスがあります。
特に「らいだ~Joe風塗装法」や「セイラマスオ風ディティールアップ&塗装法」では
- あとでごまかせるからOK
- とにかくやってみよう
- アバウトでいきましょう
と肩の力を抜いてスピードモデリングしていくのに、完成写真は見応えのある作品に仕上がってるので驚きです。
良い点・悪い点
ガンプラ凄技テクニックを実際に購入した初心者としてレビューしますね。
ココがおすすめ
- 限られた道具と時間で取り組める
- 再現性が高い
表紙のキャッチコピーにもある通り、本書の通りに作業すれば高額材料を使わず週末2回でMG・REグレードを使った見応えのあるガンプラを完成させる事ができます。
普通は緻密な作業や時間のかかる工程が必要だと思われがちですが、見事に私の常識をひっくり返してくれました。
難しい作業は極力省かれ、後で隠したり「本人以外分からないからOK」と言う感覚なので、非常にリラックスして取り組め高い再現性を誇ります。
ココがダメ
- 超初心者には難しい
- 道具や技法に精通できる訳ではない
解説で
- ここは二度切りで十分
- このパーティングラインは目立つから処理
と出てくるのですが、まだガンプラを作った事がない超初心者さんは何をしていいのか戸惑うかもしれません。
この点は他のガンプラ本を参考にしたりスマホで調べれば十分解決できるでしょう。
またガンプラ凄技テクニックでは道具や技法がたくさん紹介されている訳ではありません。
これは「限られた時間と道具で手早く見応えのあるガンプラを作る」というコンセプトなので仕方がありません。
こんな人におすすめ
- 時間や予算の限られている人
- 成型色を活かした見応えのあるガンプラを作りたい人
- 素組み・部分塗装から一歩先に進みたい人
- 手軽にリアルなウェザリングをしたい人
- 手早く簡単なディティールアップ法を知りたい人
- 面倒な事はやりたくない人
におすすめの本です。
限られた時間と道具でも手早く見応えのあるガンプラを作れるようになるのが「週末でつくるガンプラ凄技テクニック ~ガンプラ簡単フィニッシュのススメ~」です。
初心者が製作の幅を一気に広げるのに役立つでしょう。
成型色仕上げや簡単な塗装・ウェザリングを何回か経験してから読むと世界が広がるでしょう。
3位:男のロマン全部入り「ガンプラ テクニックバイブル 改造・ジオラマ編」
正式には「やりたいことから引ける! ガンプラテクニックバイブル 改造・ジオラマ編」です。
シリーズ前作と同じく画像や表が多用され、初めて改造・ジオラマに取り組む人でも分かりやすい内容です。
「ガンプラ テクニックバイブル 改造・ジオラマ編」の内容
ガンプラ テクニックバイブル 改造・ジオラマ編は次の3部で構成されてます。
ディティールアップ編
ディティールアップの考え方に始まり、市販デカールやパーツを貼るお手軽な方法、シャープ化やスジ彫り、電飾やディティールダウンまで紹介されています。
改造編
難易度別アプローチの仕方に始まり、テーマ別作品の紹介、プラ板やパテを使った改造方法、パーツの複製まで紹介されています。
ジオラマ編
ジオラマ作りの考え方に始まり、作例と材料・道具の紹介、各パートごとの実際の作り方が多数紹介されています。
良い点・悪い点
ガンプラ テクニックバイブル 改造・ジオラマ編を実際に購入した初心者としてレビューしますね。
ココがおすすめ
- 初めて取り組む人でも分かりやすい
- 情報量が多い
画像と表が多用されているので初めて取り組む人でも分かりやすい内容です。
考え方や工程のチャートも用意され、不慣れでも迷いにくい工夫がされています。
情報量も多く、本書の内容を全て実践するには何年もかかるでしょう。
ココがダメ
- 情報がバラバラ
前作と同じく「やりたいことからひける!」のタイトル通り辞典のような構成になっているのが本書の特徴です。
個別の作業の仕方はたくさん掲載されていますが、一つの作例を最初から最後まで追いかけた記事がありません。
該当テクニックページへ誘導したり迷わないようにチャートが用意されてますが、「この通りに作りたい」と思った時に頭を切りかえて読んだり作業しないと混乱するかもしれません。
こんな人におすすめ
- ガンプラをディティールアップしたい人
- ガンプラを改造したい人
- ジオラマに挑戦したい人
- 男のロマンを追求したい人
シリーズ通して圧倒的な情報量なのが「やりたいことから引ける! ガンプラテクニックバイブル 改造・ジオラマ編」です。
画像と表も多用して初めての人でも分かりやすいガンプラ本です。
ディティールアップ・改造・ジオラマに取り組むには外せない一冊ですね。
まとめ
ガンプラ本だけでも10冊近く買いましたが、気付くといつも手に取るのは今回紹介した3冊です。
初めてガンプラを作る人や初心者さんは「ガンプラ テクニックバイブル」を手に取ると間違いありません。
数体作って慣れた頃に手軽に見応えのある作品を作りたくなったら「ガンプラ 凄技テクニック」で製作の幅を広げるといいと思います。
本格的な改造・ディティールアップやジオラマに挑戦したくなったら「ガンプラ テクニックバイブル 改造・ジオラマ編」の出番です。
タイトル | 特徴 | 定価(税別) | ページ数 | 初心者向け度 | |
1位 | ガンプラ テクニックバイブル | 初めてガンプラに触れる人からがっつり全塗装・ウェザリングに挑戦したい人まで役立つみんなの指南書。 | 1,600円 | 254 | |
2位 | ガンプラ 凄技テクニック | 限られた道具と時間で難しい工作抜きなのに驚くほどカッコイイガンプラが作れるようになる。 | 1,500円 | 96 | |
3位 | ガンプラテクニックバイブル 改造・ジオラマ編 | 初心者向けの簡単テクニックから中・上級者向けの高難度までモデラーの憧れが満載。 | 1,600円 | 263 |