1980年から40年以上販売されているガンプラにはたくさんの種類・グレードがあります。
グレードごとに値段・大きさ・難易度も違います。
初心者さん向けにわかりやすく解説しています。
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ガンプラの主なグレード一覧表
ガンプラの主な種類・グレードを一覧表にしました。
グレード | スケール | 大きさ | 主な価格帯 | 初心者度 |
EG | 1/144 | 14㎝前後 | 500~1,000 | |
SD | 無し | 10㎝前後 | 500~1,500 | |
HG | 1/144 | 14㎝前後 | 1,000~2,000 | |
RG | 1/144 | 14㎝前後 | 2,500~3,000 | |
MG | 1/100 | 20㎝前後 | 3,500~6,000 | |
RE/100 | 1/100 | 20㎝前後 | 3,000~5,000 | |
PG | 1/60 | 30㎝前後 | 12,000~20,000 | |
メガサイズ | 1/48 | 40㎝前後 | 8,000~10,000 | |
MGSD | 無し | 12cm前後 | 4,000~ |
EG(エントリーグレード):3歳から楽しめる
スケール | 1/144 |
大きさ | 14cm前後 |
主な価格帯 | 500~1,000円 |
初心者度 |
「パズル感覚で誰でも楽しく簡単に作れるプラモデル」というコンセプトがEG(エントリーグレード)です。
ガンダムシリーズ(対象年齢8歳~)に限らず
- 仮面ライダーシリーズ(3歳~)
- ドラゴンボールシリーズ(6歳~)
- ウルトラマンシリーズ(3歳~)
などを展開。
小さい子供でも組み立てられるように、工具を使わずランナーからパーツを切り離せるタッチゲート仕様です。
最新技術でHGグレード並みの精密感と可動域を確保しながらも、パーツ数を極力減らして低価格なのが特徴です。
こんな人に
- ガンプラが初めて
- 道具を持っていない
- 小学校低学年
- 安くガンプラを楽しみたい
SD(スーパーデフォルメ):子供向け
スケール | 無し |
大きさ | 10cm前後 |
主な価格帯 | 500~1,000円 |
初心者度 |
機動戦士ガンダムに出てくるモビルスーツをデフォルメして可愛らしい3頭身キットにしたのがSD(スーパーディフォルメ)シリーズです。
こちらもタッチゲートが採用されニッパーなどの道具無しでランナーからパーツを手でもぎ取る事ができるので、子供でも組み立てる事ができます。
とは言えパーツの色分けもちゃんとされているので、組んでシールを貼るだけでもカッコイイガンプラに仕上がります。
初登場はSDガンダムBB戦士シリーズで、武者シリーズや騎士シリーズがラインナップ。
近年登場のSDガンダムクロスシルエットは、クロスシルエットシステムというフレームの組み換えで低身長・高身長の組み換えが可能になりました。
元々海外で展開されていたSDガンダムEXスタンダードは、HGシリーズと部品の互換性があり可動域も大幅に拡大しています。
こんな人に
- ガンプラが初めて
- 道具を持っていない
- 小学校低学年
- かわいいガンプラを作りたい

HG(ハイグレード):ガンプラと言えばコレ!
スケール | 1/144 |
大きさ | 14cm前後 |
主な価格帯 | 1,000~2,000円 |
初心者度 |
ラインナップが一番多く「これぞガンプラ!」と言えるがHG(ハイグレード)です。
バンダイ独自の多色成型でパーツが色分けされプロポーションも良いので、組み立ててシールを貼るだけでリアルでカッコイイガンプラが完成します。
シンプルなキットなら1時間程度で組み終わるので初心者の入門用に最適。
パーツ数も少なく値段もお手頃なので、スミ入れや塗装・ウェザリングの練習にも良いと思いますよ。
またHGシリーズをガッツリ作り込む中・上級者さんも多くいます。
HGシリーズには
- HGUC(宇宙世紀:アニメ第1作「機動戦士ガンダム」及び続編が舞台)
- HG(HGUC以外)
の2種類があります。
こんな人に
- 初心者~ベテランまで
- 小学生~大人まで
- 手ごろなサイズのガンプラを作りたい
- お手頃価格のガンプラが欲しい
- ガッツリ改造したい中・上級者

RG(リアルグレード):小さいけど本物志向
スケール | 1/144 |
大きさ | 14cm前後 |
主な価格帯 | 2,500~3,000円 |
初心者度 |
「本物であること」を追求しお手頃サイズながらも精密感を追求したのがRG(リアルグレード)です。
同じ1/144スケールのHGと比べてパーツ数が桁違いで、全身のディティールも高密度な作りです。
組み立てには時間がかかりますが完成度はHGと全然違います。
初心者でもゲート処理・スミ入れ・つや消しコーティングだけで上級者並みの仕上がりが可能。
ただし一つ一つのパーツが小さいため、組み立て難易度は高いほうになります。

価格帯としてはHGとMGの中間に位置するので、HGからのステップアップにも良いでしょう。
こんな人に
- 小さくても精巧なガンプラを作りたい
- 基礎的な工作だけでも見栄えのするガンプラを作りたい
- 1/100スケールは大きいと感じる
MG(マスターグレード):作り応えあり
スケール | 1/100 |
大きさ | 20cm前後 |
主な価格帯 | 3,500~6,000円 |
初心者度 |
精巧につくられた内部フレームによりスタイルと可動を両立させたのがMG(マスターグレード)です。
ガンプラの代名詞HGと比べるとパーツ数・シール数が多くディティールも緻密で、1/100スケールと大きい事もあり、作り応え・迫力・完成度ともに十分です。
RGシリーズと比較するとパーツが大きいぶん組み立てやディティールアップ・改造の難易度は低く感じます。
元々の高い完成度と大きさ・完成後の見応えからか、MGグレードを好んでつくる中・上級者さんも大勢いらっしゃいますね。
またMGにはメインの価格帯以外に以下のハイブランドも存在します。
まずメカデザイナーのカトキ・ハジメさんがプロデュースするMG Ver.Ka(マスターグレード バージョンカトキ)というブランドがあります。
Ver.Kaは通常のMGよりさらにデザインやディティールにこだわっているので、見応え・完成度がワンランク上になります。
MG EX(マスターグレードエクストリーム)はバンダイが積み重ねた技術を結集し、キットごとに設定したテーマを突き詰め究極表現を目指したもの。
MGのハイエンドブランドだけあって組みあげるだけで最高の質感を手に入れることができます。
こんな人に
- HGからステップアップしたい
- 作り応え・達成感を味わいたい
- 大きくてリアルなガンプラを作りたい
- がっつり作り込みたい中・上級者

RE/100(リボーンワンハンドレッド):大きくても作りやすい
スケール | 1/100 |
大きさ | 20cm前後 |
主な価格帯 | 3,000~5,000円 |
初心者度 |
MGと同じ1/100スケールと大きいながら、HGと同等のパーツ構成のため、存在感と組み立てやすさを両立させたのがRE/100シリーズ。
まさにMGとHGのいいとこどりです!
フレームが無くパーツ数はHG並みなので、組み立てはさほど難しくありません。
しかしスケールは1/100なので、完成させるとMGと同等の迫力。
一つ一つのパーツはが大いので改造やディティールアップをしたり色々な塗装表現に挑戦するのも比較的簡単です。
MGでキット化されてない機種がラインナップされてるのも魅力。
こんな人に
- HGからステップアップしたい
- 手軽に迫力のあるガンプラを作りたい
- RG・MGの組み立てが面倒
- MGでキット化されてないガンプラが欲しい

PG(パーフェクトグレード):一度は挑戦したい
スケール | 1/60 |
大きさ | 30cm前後 |
主な価格帯 | 13,000~50,000円 |
初心者度 |
バンダイの最新技術を投入し、内部フレーム・外装ともにこだわり抜いた究極のガンプラがPG(パーフェクトグレード)です。
電飾パーツを採用しているキットもあり、素組みの完成度は最高レベル。
全てにこだわっているのでパーツ数も非常に多く、製作にはかなり時間がかかります。
そのぶん各部の可動・開閉ギミックがこれでもか!と再現されています。
1/60スケールで完成時は30㎝クラスの大きさになるので、仕上がった時の達成感も最高レベルでしょうね。
ガンプラ好きとしては一度は作ってみたいグレードです。
こんな人に
- でっかいガンプラを作りたい人
- 究極の再現性を求める人
- しばらくガンプラ漬けになりたい人
メガサイズモデル:とにかくデカい
スケール | 1/48 |
大きさ | 40cm前後 |
主な価格帯 | 15,000~30,000円 |
初心者度 |
ガンプラ中最大サイズながらパーツ数は控えめなのがメガサイズモデルです。
パーツ分割はHG並みなので数は多くありませんが、1つのパーツがとにかくデカい。
なので合わせ目けしや塗装となるとそれなりの手間がかかるでしょう。
スケールは1/48なので組みあがると1/60のPG以上に迫力があります。
内部フレームが無くHG並みのシンプルな作りなので、自分で手を入れようと思えばあれこれできそうです。
ユニコーンガンダムに電飾を20~30個仕込んで楽しんでる方などいらっしゃいますね。
とにかくデカいので購入前に置き場所の確保が必要そうです…。
こんな人に
- とにかくデカいガンプラを作りたい
- 置き場所に困りたい
MGSD:MGとSDの融合
スケール | 1/48 |
大きさ | 12cm前後 |
主な価格帯 | 4,000円~ |
初心者度 |
SDガンダムのフォルムとMGの技術を融合させた、2023年発売開始の新しいグレードがMGSD(マスターグレードSD)です。
シルエットはSDガンダム並みで可愛らしいですが、ディテールや可動域・ギミックはMGと同等。
MGシリーズの特徴である内部フレームもしっかり表現されています。
改造・ディテールアップして全塗装するとすごく楽しそうです。
こんな人に
- カッコカワイイガンプラを作りたい
- MGの雰囲気を省スペースで味わいたい
他の種類・グレード
これまで紹介したのは一般的に普及してる種類でした。
ガンプラにはそれ以外にも古いラインナップだったり珍しいシリーズがあります。
以下は模型歴が長いベテランが好むグレードです。
旧キット
今でもたまに再販されて根強い愛好者が多いシリーズです。
40代・50代のおじさんたちが子供の頃初めて作ったガンプラはこのグレードになります。
スケールごとに1/60シリーズ・1/100シリーズ・1/144シリーズがあり、アニメ「逆襲のシャア」以前のキットは単色成型で組み立てに接着剤が必要です。
FG(ファーストグレード)
現行キットのように色分けされておらず、関節もポリキャップではなくはめ込み式なのがFGグレードです。
組み立ては現行と同じ接着剤不要のスナップフィットになっています。
現行キット並みの組み立てやすさで旧キットの雰囲気を味わえるグレードと言えます。
EXモデル
ガンダムのアニメに登場する戦車や戦艦・その他兵器が立体化されたシリーズになります。
兵器類は1/144スケールなのでHG・RGグレードと組み合わせて楽しむ事ができます。
宇宙戦艦は1/1700スケールで、同縮尺の小さなモビルスーツが付属するので艦船模型のような楽しみ方ができそうですね。
U.C.HARD GRAPH(ユーシーハードグラフ)
ガンダムの世界観を1/35スケールで表現したシリーズです。
ミリタリーモデルのように戦車や車両とフィギュアがセットになったキット構成になります。
そのためミリタリージオラマのような情景をガンダムの世界観で再現する事ができます。
初心者向けの種類・グレードは?
ガンプラ初心者さんにおすすめなのは
- EGエントリーグレード
- SDスーパーディフォルメ
- HGハイグレード
の3つです。
小さい子にはEGかSD
- ガンプラが初めて
- 小学校低学年ぐらいまで
の小さい子におすすめなのはEG(エントリーグレード)かSD(スーパーディフォルメ)です。
道具が無くても組み立てられます。
もちろん接着剤は不要。
私も子供が幼稚園の頃にSDを一緒に組み立てました。
初心者さんはHG
- 模型経験済みの子供
- 小学中学年ぐらいから
- 大人の初心者さん
はHG(ハイグレード)がおすすめです。
うちの子は小学2年生で説明書の読み方と道具の使い方を教えたら一人で組み立てきれました。
大人の初心者さんでもシンプルなキットなら1時間程度で完成可能。
組み立てる時には最低限プラモデル用のニッパーはあったほうがいいです。(接着剤は不要。)
でないと上手くパーツを切り離せません。
どのガンプラを選ぶといい?
「どのガンプラがいいか?」ではなく、作りたいと思ったキットをまずは手にしてみることをおすすめします。
作りやすそうという理由で興味のないキットを選んでも作業が苦痛なだけ。
好きな機体なら初めてでも、多少難しくても、その人なりに完成します。
誰でもそれなりに作れるのがガンプラのいいところで、幅広い層に支持されている理由です。
