ゴッドハンドから出ているスピンブレード、スピンモールド、ビットブレード。
通販で見つけた時は「おっ?なんか良さそう!」と思ったのですが、形状が似てて実際は何の作業に使うのかすぐには分かりませんでした。
ちょっと詳しく説明書きを読めばいいのですが、プラモデル復帰したてで最近の事情が分からないくせに、とにかく早くイジりたい病だった私は少し混乱してしまいました。
そんな事があったので備忘録的に違いをまとめておきます。
3製品の違い
- スピンブレード:一度下穴を開けてから穴底を平らにする
- スピンモールド:下穴無しで底が平らな丸モールドが掘れる
- ビットブレード:彫刻刀やノミのように削ったりくり抜いたりする
スピンブレード
まずはスピンブレードから。
スピンブレードは「回して使う彫刻刀」という事で、彫刻刀のような刃先になっています。
形状は片刃ではなく両刃です。
回転させて使う事が多いと思いますが、彫刻刀のように削り作業にも使えます。
使い方は、先に開けたい径のドリル刃で下穴を開け、同じ径のスピンブレードで穴底を平らに削ります。
ドリル刃のみで穴を開けると底がすり鉢状に丸くなりますが、スピンブレードを使う事で丸モールドの底を平らにする事ができます。
底が平らだとモールドとしてもビシッと決まりますし、丸いパーツを埋め込む際にも真っ直ぐはまります。
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スピンモールド
スピンモールドはスピンブレードとパッと見の形状は似ています。
違いはセンターガイドが付いている事で、回転させた時に穴の中心から刃がズレない仕組みになっています。
穴の中心にガイドをあてて回転させることで、下穴無しでも底が平らな丸モールドを掘る事ができます。
径の違うスピンモールドを使う事で、段付きの丸モールドを掘る事も可能です。
注意点は時計回り(右回り)専用設計になっている事で、逆回転させると穴を掘る事ができません。
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ビットブレード
ビットブレードは「ピンバイスで使える高精度な彫刻刀」というキャッチコピーです。
先端は片刃で、彫刻刀やノミのような作りです。
片刃にする事で厚みが確保でき両刀のスピンブレードより強度も高いので、ガッツリ削る作業に向いています。
その代わり回転させて使う作業には向きません。
このようにプラ板をガリガリ削る事が可能です。
さすがにビットブレードだけで綺麗な凹モールドを手掘りするのは難しいので、先にアウトラインを決めてからくり抜き作業に使ったりするのが良さそうです。
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まとめ
スピンブレードは一度下穴を開けてから穴底を平らにするツールです。
ドリル刃を持っている人で使用頻度が一番高くなるでしょう。
スピンモールドは下穴無しで底が平らな丸モールドが掘れるツール。
一発で穴を開けたり段付き丸モールドを掘りたければこちらの出番。
ビットブレードは彫刻刀やノミのように削ったりくり抜いたりするツール。
ガッツリディティールアップや改造する上級者向けという所でしょうか?
これからディティールアップに取り組もうとする場合、大抵の方はピンバイスとドリル刃は持っていると思います。
なのでまず試しに1種類使ってみるとしたらスピンブレードがいいと思います。
ご自分の状況に合わせてツールをチョイスして、プラモデル作りを楽しんでくださいませ。