25年前の記憶をたどり、何はともあれ必要だろうという事で、タミヤのモデラーズナイフを購入。
カッターナイフより取り回しが良く、細かな作業に向いています。
刃がしっかり固定されているので、カッターナイフより工作精度も高いです。
これより大型のモデラーズナイフPROもありますが、まず買うならこっちでしょう。
パッケージ開封
タミヤモデラーズナイフのパッケージには、
- 樹脂製の本体
- 刃先保護用の樹脂キャップ
- 替刃25枚(ケース入り)
の3点が入っています。
黒いボディと「TAMIYA」の印字が高級感があって所有欲をそそります。
替刃ケースに堂々とOLFAと書かれている通り、カッターナイフでも有名なOLFA社が製造元です。
モデラーズナイフ本体&キャップ
タミヤのモデラーズナイフ本体はプラスチック製で、後ろ側に転がり防止の出っ張りがついています。
プラモデルを作っている最中に転がってどこかにいってしまったり、知らないうちに転落して刃先が欠けたり、最悪踏んづけてたりするトラブルを回避するためでしょうね。
刃先保護用のキャップにも、転がり防止の突起がついています。
これでキャップの紛失も予防できますね。
このあたりの心使いが、さすがタミヤだな~と感心してしまいます。
グリップ部分は金属製でローレット加工されており、握った時にしっかり握れるようになっています。
タミヤモデラーズナイフの大きさは、グリップ部の直径が約8mm、刃を除いた本体の長さが約140mmでした。
普通のシャーペンやボールペンとほぼ同じサイズ感です。
モデラーズナイフ替刃
タミヤモデラーズナイフにはプラスチックケースに入った替刃が25枚付属します。
ケース上部の黒いカバーをスライドさせて新品の刃を取り出します。
また新しい刃の隣は古い刃の廃棄収納スペースになっていて、黒いカバーをスライドさせた状態で、カバートップの切欠きから古い刃を差し込んで廃棄します。
意外と古い刃の処分に困ったりするので、この廃棄収納スペースはありがたいです。
替刃自体はOLFAのデザインナイフと同一なので、ホームセンターなどでも売られているOLFAのデザインナイフ替刃がそのまま装着できます。
刃などの消耗品は切らしてしまうと困るので、近場で手に入れやすいほうがいいと思います。
ナイフの刃を固定する部分は本体と一体になったプラスチック製で、この割れ目に刃を差し込んで金属部分を回して刃を固定します。
写真では金属のグリップ部分を取り外していますが、実際の刃の交換は全部取り外すことなく緩めて差し替えるだけで作業ができます。
OLFAのアートナイフPROなどでは、刃の固定部分が本体と別の丈夫な金属製になっていますが、タミヤモデラーズナイフのように刃が小さいデザインナイフの場合、固定部分がプラスチック製でもガタつきなどの問題は感じた事がありません。
刃の材質は合金工具鋼ということですが、固い金属が使われているのでしょうか?
ちなみに刃の厚みは0,45mm(カタログ値)で、幅は約6mm(実測値)となっています。
カッターナイフとモデラーズナイフの違い
何と言っても刃の角度が違います。
カッターナイフは本体と水平に刃が位置しているのに対し、モデラーズナイフや一般的なデザインナイフは刃に30度ぐらいの角度がついています。
紙や段ボールなどをカッティングマットの上に置いて、本体を寝かせながら物を切断する場合にはカッターナイフが使いやすいです。
モデラーズナイフで切断しようとすると本体を立てて使用しないといけないので、不自然な角度になり扱いづらいです。
対して模型のパーツを持って作業する場合などは、刃の角度がちょうどよく、本体が細くて円形なので取り回しやすく、モデラーズナイフのほうが使いやすいですね。
プラモデル制作でよくある合わせ目やパーティングラインを処理する時のカンナ掛けの時も、モデラーズナイフのほうが使いやすいです。
これはモデラーズナイフの刃はしっかりと固定されているのに対し、カッターナイフの場合はステンレスのガイドがあるものの、刃自体は固定されていなくてガイドの中を通っているだけだからだと思います。
固定されていないために、カッターナイフの刃はどうしても上下左右にグラつきます。
実際にカンナ掛けしてみると、カッターナイフの場合は刃が微妙に振動して、動かすたびにガッガッガッ!と引っ掛かるような弾かれるような感触で表面も綺麗に仕上がりません。
モデラーズナイフPROとモデラーズナイフの違い
画像はOLFAのアートナイフPROですが、タミヤのモデラーズナイフPROとは色だけが違う同一品です。
見た目から分かる通り、刃も本体もモデラーズナイフのほうが一回り小さいです。
モデラーズナイフのほうが小さいので、より細かい作業に向いています。
モデラーズナイフPROには直線刃の他に、曲線刃、平刃が付属します。
刃と本体が大きくて丈夫なため、色々な切削作業を想定しているんでしょうね。
ちなみにモデラーズナイフPROの替刃はモデラーズナイフにも装着できますが、刃が本体より飛び出してしまうため持ち方によってはすぐに指を切ってしまいそうです。
モデラーズナイフの使い方
モデラーズナイフはニッパーで切断した後のゲート跡の処理や、合わせ目やパーティングラインの処理の際のカンナ掛け、パテの切削などの場面で使用します。
カッターナイフでもできますが、細くて取り回しやすいモデラーズナイフのほうが精度・作業性ともに良好です。
実はスジ彫りもできる
有名なプロモデラーさんが、デザインナイフの刃先を折って背の部分でスジ彫りをするというのをYOU TUBE(だったと思う)で見て知りました。
試しに挑戦してみると、そこそこ綺麗なスジ彫りができました。
プロモデラーさんは刃先を折った後に砥いで形を整えてるらしいので、刃をちゃんと整形して練習すれば幅0.45mmの美しいスジ彫りができそうです。
タミヤモデラーズナイフは必需品!
モデラーズナイフ(デザインナイフ)は、カッターナイフではできなかった細かな作業やカンナ掛けなどができます。
持っておくと模型製作の幅が広がるので、必ず揃えておきましょう。