前回はタミヤペインティングブースⅡ ツインファン本体の組み立てを行いました。
慣れた方だと、開封して説明書を一通り読んで組み終わりまで、30分かからないぐらいの簡単な作業です。
(重量は4.3kgとそれなりにありますが)
今回は誰もが一度は悩むであろう排気ホースの屋外接続に挑戦します。
窓からの排気は吹き返すことも
プラモデルを塗装する時だけ窓を開けて、そこから排気ホースを屋外に垂らして排気するのが一番手っ取り早いのですが、一度排気した空気が風向き次第では屋内に戻ってくることもあります。
これは窓付けの25cm東芝換気扇を設置した時に体験しました。
一度排気した塗装ミストを含んだ空気はできるだけ吹き返して欲しくないので、工夫して対策する事にします。
幸い塗装スペース予定の正面に窓付けの東芝換気扇VFW25X2があるので、そのパネルを加工して排気ホースを接続できるようにしようと思います。
エアコンキャップを用意
それでは作業です。
まずΦ75のエアコンキャップ(クーラーキャップ)を2個用意します。
ちゃんと合うかな~と不安でしたが、期待通りドンピシャでした。
内側の様子も問題ありません。
ホームセンターで200円ぐらいでした。
接続部の外径は約73mm、内径は約71mmです。
パネル加工|東芝換気扇VFW25X2
次は東芝25cm窓付け換気扇の下パネルを加工していきます。
窓付け換気扇のパネル(320×84)が余っていたので、エアコンキャップが通るように穴あけ加工をしていきます。
円の中心を出します。
ここでOLFAのコンパスカッター登場。
パネルを円状にくり抜いていきます。
コンパスカッターの針側を中心にグイッと押し付けアタリを出してから、慎重に回転させます。
この時コンパスカッターを回転させるのではなく、パネルを回転させた方が安定して楽でした。
ちょっと余裕を持たせるつもりで半径37mm(直径74mm)の穴を開けました。
でもエアコンキャップを通すとけっこうキツキツでしたが、逆にちょうど良かったかもしれません。
(作業精度が悪いなー)
エアコンキャップの蓋加工は保留
実はエアコンキャップの蓋はくり抜いて、網戸のアミを取り付けようと目論んでいました。
開口部から虫が入ってきたり、ペインティングブースⅡの排気ホースの中に卵産んだり巣を作ったりされるのはごめんです。
で、電動ルーター持ってないのにホームセンターで目についたDREMELのタングステンカーバイトビットを購入。
「先丸だから下穴開けなくてもグイグイいけるんじゃね?」と思い、勇んで電動インパクトドライバに装着。
模型用のルーターとはトルクが全然違うから、ガリゴリ彫ってくれるだろうと期待していました。
結果は、穴を開けるのは簡単でしたが軸と横方向に進んでいくのがものすごく大変でした。
電動インパクトドライバはガンを握るような形状なので、回転軸方向への力は伝えやすいです。
が、回転軸と横方向に進もうとすると、右手の力だけじゃとてもできません。
この時、左手はエアコンキャップの蓋をセットしたバイスを掴まないといけない状況でした。
蓋を縦にしてもダメ。
もうPカッターで彫ってやろうと思いましたが、深くて刃が届きにくい。
潔く一旦保留することにしました。
ドレメルのルータービットは、出番が来るまでファンテックのスジ彫りカーバイトと同居することに。
今あるバイスをどこかに固定するか大きな万力があって、両手でインパクトドライバを操作できればくり抜けたかもしれません。
ま、時間を見ていつかやってみようと思います。
今のところペインティングブースⅡの排気ホースから虫が入ってきてもフィルターで止められそうなので、先に進みましょう。
パネル組み替え|東芝換気扇VFW25X2
話を元に戻します。
壁付けの東芝換気扇パネルを組み替えてエアコンキャップが付けられるようにします。
一旦取り外して、パネルをレールから抜いて組み替えた後、再度レールにパネルを差し込みます。
が、ここでもトラブル発生。
上に付いていた換気扇を下側に持ってきたかったので窓に上下逆に取り付けようとしたのですが、換気扇が下側のサッシ枠と干渉して取り付け不可ということが判明。
再度パネルを組みなおして、元のように換気扇を上側にして取り付ける事にしました。
上下逆に組んでいる情報をネットで読んだ記憶があるのですが、私の場合はできませんでした。
アルミサッシのメーカーごとに窓枠の形状が違いますから仕方ありませんね。
ペインティングブースⅡのすぐ後ろに25cm換気扇が来て、取りこぼした塗装ミストを直後の換気扇が吸い取ってくれることを期待したのですが、実現できずに残念です。
あ、それとまた脱線しますが、窓付け換気扇のパネル取付用のレール溝幅は7mmでした。
4mmと3mmのプラダンがちょうど納まりそうです。
パネルを加工して何かしようとする場合、プラダンに置き換えてやったほうが作業も楽だし強度も増すかもしれませんね。
タミヤペインティングブースⅡ ツインファン 設置
換気扇の取り付けまで終わったらあとはタミヤのペインティングブースⅡ ツインファンを設置するだけです。
と言っても組み立ては終わっているので、机に置いて排気ホースをつないでコンセント挿すだけですけど。
タミヤペインティングブースⅡ ツインファンを机に置くとこんな感じです。
東芝の壁付け換気扇との位置関係はこんな感じ。
逆さに取り付けて、換気扇が下に来ればペインティングブースⅡが補足できなかった塗装ミストも吸い出してくれると期待したのですが、残念です。
後方に50mmの放熱スペースを設けると、設置に600mmぐらい必要ですね。
幸いにも排気ホースは1本ずつで済みましたし、ゆるい角度でエアコンキャップに接続することができました。
上から覗いてみるの図。
コンセントは換気扇と共用で使用します。
排気ホースはエアコンキャップにマスキングテープで固定してあります。
わざわざアルミテープなんか使わなくても、抜けに対する強度は十分だと思いますよ。
またマスキングテープなら、排気ホースを外すために剥がしても糊の後が残りません。
裏の状況です。
この場所は倉庫内となっているので、直接雨風にさらされることはありません。
なので窓は開けっ放しが可能で、窓付け換気扇とサッシのスキマはマスキングテープで目張りしてあります。
ちなみに窓付け換気扇は倉庫側(通常は屋外側)のサッシレールに取り付けしてあります。
そのほうがサッシのとの取り合いが良かったものですから。
エアコンキャップの納まり具合です。
窓付け換気扇より出っ張ってません。
これだけの出なら、通常通り窓付け換気扇を屋内側レールに取付ても窓の開閉が可能です。
タミヤペインティングブースⅡ ツインファン プチレビュー
試運転で排気の状態を確認してみました。
ティッシュの細切りを付けてペインティングブースⅡのファンを回すと、予想以上の勢いで排気が吹き出してきました。
排気口から1mの所に立っても涼むことができるぐらいの十分な風量です。
これは同時に撮影した窓付け換気扇の様子です。
普通の扇風機を「強」で全開にした程度の風量があります。
タミヤ ペインティングブースⅡ ツインファン、予想以上の風量です。
これは吸気がどれほどのものか、今後が楽しみです。
まとめ
すでに設置してあった窓付け換気扇のパネルを利用して、大掛かりな工作もなく無事タミヤペインティングブースⅡ ツインファンを設置することができました。
窓付け換気扇が無くても、GSIクレオスのMr.スーパーブース用 排気口アタッチメントとスキマテープや断熱材(スタイロフォームなど)を組み合わせば、もっと簡単に設置できるでしょうね。
タミヤのペインティングブースⅡ ツインファンは排気口から出てくる風も予想以上に力強く、果たして吸引力がどんなものか期待してしまいます。
近いうち吸気の吸い込みレビューもしてみようかな?
この記事があなたの模型ライフの役に立てば幸いです。
それではまた。
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