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スミ入れ用ガンダムマーカー3種類の使い方 流し込み・書き込み・ふでペンタイプ

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ガンプラの素組み・パチ組みから次の一歩を踏み出すとしたら、成型色のパーツに直接スミ入れする事でしょう。

塗料でスジ彫りや凹みに陰影をつける事で、立体感や精密感が増します。

そんな初心者さんが取り組みやすいのが、ガンダムマーカーを使ったスミ入れです。

いくつか種類があり今回はそのうち

の3種類のガンダムマーカーの使い方を解説します。(これ以外にシャーペンタイプもあるらしい)

流し込みスミ入れペン の使い方

プラ板に0.2mmのスジ彫りをしたモデルで解説していきますね。

流し込みタイプのスミ入れペンは、ペン先をモールドに当て塗料を流し込んで使います。

流し込みスミ入れペンの先をモールドの1点に当てます。

するとサラサラの塗料が毛細管現象でジワーっと広がっていきます。

まだ塗料が流れ込んでない所にもう一度ペン先を当て、さらに流し込んでいきます。

流し込みスミ入れペンの塗料がモールド全体に行きわたりました。

しかしペンの先を当てた所の塗料がはみ出してるので、この後修正していきます。

公式には、ガンダムマーカーの消しペン(アルコール系)を使うとなっています。

消しペンの先をはみ出した塗料に当てると、アルコールで塗料が溶かされて消しペンの先に吸い取られます。

ペン先が汚れたらティッシュなどに当てると、逆に消しペンからティッシュに塗料が吸い取られて先が綺麗になります。

でもこの修正方法、けっこう難しいんですよね。

消しペンからアルコールがドバッと流れ出し、モールドの中にまで流れ込んだりします。

それを拭き取ろうとして余計に周囲が汚れてしまったりとか…。

そんな時は綿棒を使うという手もあります。

消しペンの先を綿棒に当てアルコールを含ませ、それで拭き取ります。

消しペンでなくても、ドラッグストアなんかで売られているアルコール(エタノール95%とかのやつ)を吸わせても構いません。

ただし、水が含まれているエタノール製剤やアルコール系のウェットティッシュではうまく消せません。

エタノールを含ませた綿棒でこするようにすると、溶けた塗料が広がってしまう事があります。

なので塗料がはみ出した所に当てて吸わせたり、綿棒をクルッと回しながら拭き取るのがコツです。

エタノールをティッシュに含ませる方法でもガンダムマーカーの修正・除去ができます。

この時ティッシュは何度も折って硬くしておくと扱いやすいです。

エタノールを染み込ませたティッシュを、修正したい所にあてて塗料を吸わせたり、軽くたたくようにして拭き取るのがコツです。

表面が汚れたりエタノールの量が多すぎた場合は、ティッシュを折り返してやればいいので拭き取り具合の調整もすごく簡単です。

あ、そうそう、流し込みスミ入れペンは下地塗料を溶かすため素組み専用なので、その点は注意してくださいね~。

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スミ入れ用 極細(書き込みタイプ)の使い方

書き込みタイプの使い方はモールドをなぞるだけでOKです。

流し込みタイプでは上手くできないダクトなどの開口部を黒くベタ塗りする時に重宝します。

ちなみにスミ入れ用 極細(書き込みタイプ)の正体は、恐らく油性マジックです。

少年の頃の私はガンプラに油性マジックでカキカキしてました(^_^;)

気になったので手持ちの油性マジックと比較してみますね。

プラ板にスミ入れ用 極細(上)と油性マジック(下)で試し書きしました。

極細油性マジックのペン先は0.5mmですが、スミ入れ用 極細のほうはさらに細い線が書けますね。

ちょうどガンプラのモールドと同じ0.2~0.3mmぐらいかな?

またどちらもガンダムマーカーの消しペンやエタノールで修正・除去が可能です。

流し込みタイプよりも書き込みタイプのほうが簡単にスミ入れができそう!と思ったのですが、弱点もあります。

一つ目は、線幅が固定されるので単調になってしまうという事です。

スジ彫りの”墨”も入隅(逆エッジ)の”墨”も同じ線幅になるので、なんだかアニメチックになってしまいます。

二つ目は、書き続けるってけっこう面倒だという事です。

書き込みタイプはモールドとにらめっこしながら延々となぞり続けるのですが、これ、けっこう面倒で飽きます。

三つ目は、ペン先より細い線は書けないという事です。

ガンプラにはペン先より細いスジ彫りもあるので、そういう場所には着色できません。

個人的にはスミ入れ用 極細(書き込みタイプ)はベタ塗りしたいダクトや太めのモールドに使うのがおすすめです。

スミ入れ ふでペン(ふきとりタイプ)の使い方

ガンダムマーカーのスミ入れふでペン(ふきとりタイプ)は、モールドに沿ってふでペンで書き込んでから、乾いた綿棒やティッシュで余分な墨を拭き取って使います。

モールドが密集しているシールド裏なんかで、はみ出しを気にせず塗料をのせて乾燥させます。

後で乾いた綿棒やティッシュで拭き取ればOK。

ふきとりタイプはエタノールを使わないで済む点で、流し込みタイプよりお手軽です。

しかし手で触れただけでも簡単に塗料が剥がれてしまうというデメリットもあります。

なので手で触れない部分に使用するか、トップコートで保護するのが必須ですね。

余談になりますが、気になったので筆文字サインペンと比較してみますね。

プラ板のツルツルの面にスミ入れふでペン(上)と筆文字サインペン(下)で試し書き。

スミ入れふでペンの方が塗料の定着も良く、乾きも早かったです。

対して筆文字サインペンは塗料が弾かれてしまい、乾きもとても遅いです。

乾いた綿棒などで除去できるのはどちらも同じです。

試しに腰アーマーにスミ入れして綿棒で拭き取ってみました。

スミ入れふでペンのほうが塗料の定着がよく、拭き取りも簡単で綺麗に仕上がります。

どうやら文房具店で売っている筆ペンでは代用しないほうがいいですね。

おすすめはどれ?

おすすめのスミ入れ用ガンダムマーカーは流し込みタイプですね。

全てのスジ彫りや入隅(逆エッジ)に対応できます。

流し込んだ後の拭き取り作業は面倒そうですが、練習だと思って今のうちに慣れておくといいですよ。

後々レベルアップしてエナメル塗料を使ったスミ入れや汚し塗装をする時には、拭き取りで仕上がり具合を調整しますから。

  • この記事を書いた人

Taro

25年ぶりに模型製作を再開した地方済みの出戻りモデラー。今の主食はガンプラですが、ミリタリーやジオラマにも興味津々。

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