スジ彫り関連の道具を調べていて、その特徴的な形状が気になったのがシモムラアレックのホーリー(HOLLY) 0.2mm。
他の道具は刃に「柄」がついている形状なのに対し、HOLLYは刃を直接持つ形状になっています。
簡素な特徴ある造りですが、切れ味・操作性ともにすごく満足できる性能で、私の今後のプラモデル製作で欠かせないツールになりそうです。
シモムラアレック ホーリー(HOLLY) 開封
小さなHOLLY本体はビニル袋に入って台紙にくっついているだけなので、一瞬「どこよ?」って迷いました。
中身はこれだけ、他に付属品はありません。
ホーリー(HOLLY)0.2mmは、薄いハイカーボン特殊刃物鋼に、持ち手の引っ掛かり用のドーム状パーツが付いた形状で、とても簡素な作りです。
刃と本体は一体型なので厚みは0.2mm、全長は57mmです。
現時点では0.1・0.15・0.2の3種類が販売されています。
また鋸職人が手作業で刃付けしているという事も所有欲をそそりますね!
ドーム状パーツは両面に付いており、台紙使用例のように持つと親指・中指がしっかり引っ掛かります。
ホーリー(HOLLY)の特徴・注意点
ホーリー(HOLLY)の特徴
特徴は何と言ってもその形状ですね。
他のスジ彫り用具は刃先と柄が別々で、ペンのように柄を持って作業する形状になっていますが、ホーリー(HOLLY)は刃と本体が一体化しており指でつかんで作業する形状になっています。
そのためパーツから指先までの距離が近く、彫っている感触がダイレクトに手に伝わってくるそうです。
ホーリー(HOLLY)は刃先の形状が四角形であるため、スジ彫りの断面形状が四角形(凹形)で線幅が変化することもありません。
これはスジ彫りカーバイトやBMCタガネ、Mr.ラインチゼルなどと同じですね。
対してケガキ針やPカッターでスジ彫りをすると断面形状がV字形となり、スジ彫りの両端が僅かながら盛り上がります。
ホーリー(HOLLY)の注意点
ホーリー(HOLLY)は全体がエッチングパーツのような薄い金属です。
とても軽量なので落としたりしても大丈夫ですが、薄いので何かの拍子に簡単に曲がってしまいそうです。
そのため私は台紙をカットして、
簡単に収納用の鞘を作りました。
もっと何か工夫したほうがいいかもしれませんが、気休めでもとりあえずということで。
ホーリー(HOLLY)の使用感は?
ズバリ一言、使用感に惚れました。
初心者の私でも綺麗に、怖いほど深く彫れました。
指先だけで保持と操作を行うので力が入らなさそうですが、そんなことはありません。
切れ味が鋭いので、凹断面のスジが綺麗に深く彫れます。
良く彫れるので、プラ版の切断やパーツのくり抜きにも使えるんじゃないかと思ったぐらいです。
ホーリー(HOLLY)はスジ彫りしている時の操作感・安心感も抜群です。
刃が薄いのでガイドへの追従性も良いですし、指先にダイレクトに情報が伝わってくるので、支点から対象までの距離が短い事もありとても安心できました。
まとめ
簡素な作りですが、初心者の私が初めて使ってもズレる事なく、綺麗で怖いほど深い溝が彫れます。
あっぱれ!ですね、HOLLY。
お見事です、シモムラアレックさん。
今後のスジ彫り作業で、間違いなく必需品となるでしょう。