ガンプラはスナップフィット形式で接着剤を使わず簡単に組み立てる事ができますが、塗装や改造のため後から分解したい場合はコレが意外とやっかいだったりします。
仮組みしたら素手では分解できず、四苦八苦した経験はありませんか?
でも前もってダボ・ダボ穴を処理しておけばそんな苦労からも解放されます!
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ダボとダボ穴
まずはガンプラの「ダボ」と「ダボ穴」について確認しておきましょう。
ガンプラのスナップフィットのオス側(差し込む方・凸)がダボ、メス側(受ける方・凹)がダボ穴です。
これらが噛みあう事で接着剤を使わずに組み立てられたり、パーツの位置が正確に出る訳ですね。
ガンプラのダボ処理のやり方には
- ダボ穴を緩くする
- ダボを短くor細くする
の2通りの方法があります。
大きさやパーツとの位置関係を考えて、仮組み時にそれぞれのやり方を使い分けてくださいね。
ダボ穴を処理する方法
ダボ穴側を処理するほうが早くて簡単なので先に紹介しますね。
ダボ穴に切れ込みを入れる(イチオシ!)
ガンプラのダボ穴に切れ込みを入れて緩くする方法が一番早くて簡単です。
実際の作業は下の動画でご覧ください。
ここからは画像と文章で紹介していきます。
プラモデル用のニッパーをダボ穴に差し込み、パチッと切り込みを入れます。
たったコレだけです。
1か所だけだとパーツの噛み合わせが固いままの場合があるので、場合によっては2か所に切り込みを入れます。
ただしダボ穴が崩壊するかもしれないのでその点は注意が必要です。
またニッパーの刃はパーツの内側に向けるようにしています。
外側に向けると刃の力がパーツ表面まで伝わり、変形や白化などトラブルの可能性があるからです。
この方法はランナーからガンプラのパーツを切り出すついでにパチパチできますし、切り屑も出ないのでお手軽です。
そこそこの噛みあわせ力も残るので、ガンプラの仮組みにもってこいだと思います。
プロモデラーさんもやってる手法なのでおすすめです。
「ゲートカット専用」など刃先が極細のニッパーだと刃が折れる可能性があります。
ある程度強度のあるタミヤの薄刃ニッパーがなどがいいでしょう。
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ドリルで穴を広げる
HGシリーズの頭部などニッパーの刃を入れるのが難しい場合に、ダボ穴をドリル刃で拡大して嵌め合わせを緩くする方法もあります。
このやり方はドリル刃の径を選ぶのが難しく、少しの差でかなりスコスコになります。
選んだ刃の径が少しでも大きいと仮組みどころじゃないぐらいポロポロ外れたり、ガンプラのパーツを貼り合わせた時に位置がズレてしまうので注意が必要です。
よほど特殊な位置のダボ穴とか、ピンバイスの刃を0.1mm刻みで揃えてる人ならやってもいいと思います。
余談ですが、ピンバイスの刃はゴッドハンドのドリルビットが使いやすいですね!
どの刃も咥える部分が同じ径なので、太さごとにピンバイスのチャックを交換する手間がいりません。
一度体験すると後戻りできない楽チンさ♪
0.1mm刻みのSETがあるのも嬉しいです!
デザインナイフで穴を広げる
仮組み時にガンプラのダボ穴にデザインナイフの刃を突っ込んでグリグリ回し、カンナ掛けの原理で穴を広げる方法もあります。
しかし、切り屑は発生するし大きさの調整は難しそうだし時間がかかりそうだしで、私はやった事がありません。
ダボを処理する方法
仮組み時のガンプラのダボ処理と言えば、皆さんこっちを思い浮かべるでしょう。
ニッパーで短くカットする
ガンプラに限らずプラモデル全般の仮組みで一番よく知られてる方法じゃないでしょうか?
ニッパーでダボを1/3~1/2ぐらいカットし、短くします。
これだけでダボ穴との噛み合わせが弱くなり、仮組みしてからの分解が楽になります。
多少斜めに切ったほうが穴に入り込みやすく、組み立て易いです。
しかし切り屑は出るしカットする際に神経も使うので私はめったにやりません。
ダボ穴にニッパーで切れ込みを入れたほうが何倍も楽ちんです。
ナイフで細くする
デザインナイフでダボを削って細くするやり方もあります。
こういう場面では一般的な直線刃ではなく、曲線刃のほうが作業しやすいです。
断面を「D」型にすれば、いい感じでゆるくなります。
負荷がかかるガンプラの膝や肘関節の太いダボなんかも、この要領で2~3回削れば調整できます。
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分解のやり方
仮組み時にダボ処理をした後の、ガンプラの分解方法も紹介しておきますね。
ダボ処理をしたガンプラのパーツは、たいがい手でバラす事ができます。
パーツをまっすぐ引くのではなく、少しカタカタゆすりながら引くとうまく分解できます。
素手でバラせない場合、私はデザインナイフを使っています。
パーツをカタカタゆすってできた僅かな隙間にデザインナイフの「腹」を差し込んで、こじりながらパーツを1周させます。
あまり大きくこじると、パーツを傷つけたりダボを折ったりするので程々に。
デザインナイフである程度隙間が開いたら、スパチュラやヘラなどに交代してもいいでしょう。
パーツオープナーという専用道具もあり、愛用者さんによると手放せない道具だという事なので、気になる方は要チェックですね。
下のTweetでは皆さん色々と工夫されている方法を教えて頂きました。
(全部紹介しきれなくてゴメンナサイ)
ダボ穴処理したパーツを後からバラす時は、デザインナイフの腹とかヘラを使ってます。
パーツオープナーという物があるそうですが、便利なのかな?#ガンプラ #gunpla pic.twitter.com/pV673eLETA
— Taro@リターンモデラー (@returnmodeler) September 6, 2019
こんな感じで使い分けてます pic.twitter.com/CSNKOIMSWF
— あおいかえる (@panchikaeru) September 7, 2019
まとめ
ガンプラを仮組みする時のダボ処理から分解のやり方まで紹介しました。
後で分解して塗装や改造にチャレンジしたい人はマスターしておくと便利な小技だと思います。
ただしダボ・ダボ穴の両方を処理すると緩すぎて仮組みすらまともにできなくなるので、その点は注意が必要です。
私自身はニッパーでダボ穴に切り込みを入れる方法で今までトラブル無く過ごせてますが、少数派かな?
皆さんケースバイケースで状況に合った方法で処理してるようなので、色々試してみるといいと思います。