製作道具・材料

スジ彫り道具7種を徹底比較!オススメはどれ?

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どのスジ彫り道具が自分に合っているのだろうと、右も左も分からない初心者が、世間の評判を頼りに買った道具7つを比較してみます。

いろいろ比べてみて、自分にしっくり合った物でサイズを揃えていこうと思っています。

かなり長い記事ですが、最後までお付き合いください。

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Taro
Taro
この記事は模型に復帰したばかりで道具や材料に関して浦島太郎状態の時に書いたものです。
最近はケガキ針でアタリをつけラインスクライバーBMCタガネをメインに使ってスジ彫りしています。

比較するスジ彫り道具7種はこれだ!

現在持っているスジ彫り道具は以下の7種です。

これらを同じ条件で比較してみたいと思います。

  1. シンワ ケガキ針C ペンシル型
  2. タミヤ モデラーズナイフ(の背) 0.45mm
  3. ファンテック スジ彫りカーバイト 0.15mm
  4. スジボリ堂 BMCタガネ 0.2mm(ホルダー無し)
  5. シモムラアレック HOLLY 0.2mm
  6. GSIクレオス Mr.ラインチゼル 0.3mm(WEVE HGマルチハンドル 細に装着)
  7. タミヤ Pカッター 0.65mm(25年前の旧タイプ)

②タミヤモデラーズナイフは、プロモデラーさんが刃先を折って背の部分でスジ彫りをするのを何かで見たので、試してみたくなりました。

本来なら刃先を折った後に砥いで形を整えるそうですが、今回は折りっぱなしです。

公表値の刃の厚みが0.45mmなので、うまくいけば0.45mmのスジが彫れるはずです。

④スジボリ堂BMCタガネは、個人的にホルダー付きのほうが作業しやすそうですが、持ち合わせていないので裸のままで試してみたいと思います。

⑦タミヤPカッターは25年前から工具箱の隅に眠っていたものを、これまた25年間寝かせた未使用の刃で試してみます。

刃厚は実測値0.65mmです。

比較条件

表面を1,000番でペーパーがけした2mm厚のプラ板を用意します。

実際にプラモデルにスジ彫りする時は、面出しやパテ成形後など、600~800のペーパーをかけた後で行うだろうと思ったからです。
(じゃあなぜ1,000番かけた?なんて触れないでください)

先に①のシンワケガキ針Cで10回なぞって、開始位置と終了位置をマーキングしておきます。

上手い人がスジ彫りをする時は、ガイドテープの交差部やケガキ針で点を打った位置で開始・終了しているようなので、疑似的に作り出してみました。

間隔は80mmです。

本来ならミスしないように両側から中央に向かって彫るようですが、彫り始めと彫り終わりの感触を知りたかったので、今回はあえて一方向に彫るようにしてみました。
(結局後半は集中力が切れてはみだしまくりでしたが(T_T))

ガイドはハイキューパーツのスジ彫り用ガイドテープ3mmを使用します。

定規などでも直線が引けますが、3mm間隔が手軽に作れるので選びました。

これぐらいの間隔が全て彫り終わった時に見やすく、比較しやすいと判断したからです。

作業効率も知りたかったので、なぞる回数は20回としました。

20回なぞった時に溝が深い方が、より効率の良い道具の目安になると思ったからです。
(でもミスしたり断面が汚かったら手直しの手間がかかりますが・・・)

まとめると

  1. 80mmの距離を
  2. 一方向に
  3. ガイドテープに沿って
  4. 20回なぞってみる

ということになります。

以上が初心者が無い知恵を絞って考えた比較条件です。

スジ彫り道具7種、一気に試し彫り

それではお待ちかね、それぞれのスジ彫り道具を試していきます。

① シンワ ケガキ針C ペンシル型

金属・陶磁器・プラスチック等にケガキをするために道具が、シンワ ケガキ針C ペンシル型です。

針は2mmのシャーペンにも装着でき、先端には超硬チップが使用されています。

(下の画像でうっすら見えるのはガイドテープです。)

1回目は、プラスチックを削っている感覚は全くありません。

ただガイドテープに沿って鉛筆などで線を引いているような、心もとない感触です。
(今後1つの道具を除き、6つの道具に共通して1回目はこんな感触でした)

始点やガイドテープのどこに刃先が接触しているかは、スリムな形状なので視認しやすいです。

2回目でさっそく盛大に横にズレてしまいました。

この後も終点ではみ出したりします。

3回目でアタリがついてきた感じがしますが、油断せず寝かせぎみで慎重になぞる動作を繰り返します。

10回目ぐらいから徐々に立て気味にして、少しずつ力を入れるようにしました。

ギギギ・ガガガと黒板を引っ掻いたような音が出ますが、ケガキ動作自体は引っ掛かる事はありません。

上が20回なぞり終わった画像です。
(ガイドテープはまだ貼ってある)

7つの道具の中では最も細かい切削くずが針先についています。

彫ったスジを触ってみると、わずかながら線の両端が盛り上がっているように感じました。

分かりづらいですが特に問題ない仕上がりで、私としては懐かしいスジ彫りの形状ですね。

実際にスミ入れした比較画像は、全て彫り終えた後に用意してあります。

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② タミヤ モデラーズナイフ(の背)

刃先を折って背の部分でスジ彫りができると、意外な使い方を知ってしまったタミヤのモデラーズナイフ

折った刃先は砥いで整えたほうが良さそうですが、今回は折りっぱなしでやってみます。

刃厚0.45mmなので、うまくいけば0.45mmのスジ彫りが可能となります。

1回目はケガキ針と同じく彫っている感ゼロ。

刃の幅があるので、見る角度によってはどこに刃が接触しているか見づらいです。

見づらいので、終点ではなく始点を数回はみだしてしまいました。

5回目からアタリがついた感触が出て、少しずつ力を加えていきます。

ケガキ針と比較すると縦・横とも剛性感があり、力を入れても安心感があります。

折りっぱなしなのでずいぶんガリガリ感がありますが、引っ掛かって動作が止まるようなことはありません。

20回なぞり終わった画像です。

ケガキ針ほどではないですが、他の道具と比較すると細かい切削くずが出ました。

彫った断面はちゃんと凹型のスジを彫ることができました。

パッと見て仕上がりも悪くないので、意外とイケると思いました。

砥いで刃の形をちゃんと整えたら、もっと良いスジ彫りができそうです。

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③ ファンテック スジ彫りカーバイト0.15mm

刃にタングステンカーバイトという硬い金属を使用しているファンテックのスジ彫りカーバイト

初心者がスジ彫りを始めるのに良さそうな、0.15mmの刃と斬技(キレワザ)ホルダーを組み合わせたスターターセットを入手しました。

1回目は比較対象の他の道具と同じく、彫り感ゼロ。

刃が小さく細いため、どこを彫っているのかは見やすいです。

数回ガイドテープをなぞり、7~8回目からは安定した彫り心地です。

斬技ホルダーが軽くて太いためか、手指に伝わってくる情報量が他の道具と比較して多く感じます。

また専用ホルダーがあると、力も入れやすいですね。

少しずつ立て気味にして力を強くしていくと、ギギギ・ガガガと黒板を引っ掻いたような音と感触です。

しかし刃がプラスチックに引っ掛かる事はありません。

20回なぞり終わってみるとご覧のとおり。

これまでと比較すると長い削りカスが出ました。

ケガキ針やモデラーズナイフの背の場合は細かいカスでしたが、スジ彫りカーバイトの場合は長くクルクルしたカスも出ています。

始点・終点のはみ出しや、横へのズレは一度もありませんでした。

もちろん溝の断面は綺麗で、幅は均一に彫れています。

斬技ホルダーのおかげで持つことに気を取られず、スジ彫り作業に集中できました。

手に伝わってくる情報量が多いので、正確に溝を掘ることが可能でした。

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④ スジボリ堂 BMCタガネ0.2mm(ホルダー無し)

刃に産業用の切削工具でも良く使われている、硬いタングステンを使用したスジボリ堂のBMCタガネ

今回は専用ホルダーは用意せず、0.2mm幅の本体のみでスジ彫りを試してみたいと思います。

1回目は他の比較対象の道具と同様、彫っている感触なし。

ガイドテープをなぞっているだけの感覚です。

細くて全長が短いので指3本だけで保持と刃のコントロールを行わなければならず、私としてはとても持ちづらいです。

でも刃先は比較対象の道具の中では17mmと一番長いので、視認性が抜群です。

10回目ぐらいからアタリがついてきて、粉っぽい削りカスが出てきます。

16回目からは多少長さのある削りカスも出るようになりました。

終始持つことに気を取られてしまい、力加減や刃の立ち具合を気にする余裕がありませんでした。

20回彫ってみましたが、スジ彫りカーバイトほど深くは彫れませんでした。

ケガキ針並みといったところでしょうか?

小さくて持ちづらいため、力を入れることができませんでした。

手に伝わってくる情報量も比較対象の中では少なめで、作業中ずっと不安でした。

ただ刃先が長いため左右の追従性が驚くほど良く、手ブレを吸収してガイドにしっかり沿ってくれます。

横へのズレや、始点・終点のはみだしは一度もありませんでした。

スジ彫りの形は専用道具だけあって、美しい仕上がりです。

専用ホルダーがあればもっと作業がはかどるに違いないと思います。

注意

BMCタガネはあり得ないぐらい価格が高騰している事があります。
適正な価格で購入したい場合はスジボリ堂さんの直販をおすすめします。

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⑤ シモムラアレック HOLLY(ホーリー)0.2mm

刃そのものが本体で、鉤状の独特な形をしたのがシモムラアレックのHOLLY(ホーリー)です。

比較対象の他のスジ彫り道具は全て柄の部分をもって動作を行うのに対し、こちらは刃そのものを持ちます。

1回目の彫り動作、衝撃です!

他の比較対象は彫り感ゼロなのですが、HOLLYに限り1発目からサクッと削れます。

2回目で早くもアタリがつき、3回目からは長いクルクルした切りくずが出ます!

引くたびにクルクル長い切りくずが出て、彫っている感がすごいです。

10回目からはズレる恐怖もなく、人差し指で思いっきり下方向に力を入れて動作しました。

クルクルしていた切りくずも、ストレート形状に変化していきます。

引く力はHOLLYをつまんでいる親指・人差し指が担当するのですが、後端の樹脂製の突起がうまく引っ掛かり、ストレスなく引き動作が可能です。

左右の立ち具合と引きは親指・人差し指が担当し、下への力の入れ具合は人差し指と、3本の指だけで本当にうまく機能してくれます。

前後方向への刃の立ち加減は・・・全く気にしていませんでした。

それでもこんなに彫れるなんて、いやはやお見事!

20回なぞった後の画像はこちらです。

すごい量の切りくずですね!

溝が深いので、墨入れしてないのに線が黒くはっきり確認できるでしょ?

比較対象の道具では、ガガガ・ギギギといわゆるカンナ掛けをしている感触の物もありすが、HOLLYは0.2mm幅でプラ板を少しずつスライスしているような感触でした。

そのため音も比較的静かです。

スジ彫りの断面はちゃんと凹状で美しく、怖いほど深掘りできます。

Pカッターの代わりに厚手のプラ版を切断したり、パーツをくり抜くのにも使えんじゃないかと思うぐらいの切れ味でした。

調子に乗って(&集中力が切れて)終点は何度かはみ出してしまいましたが、支点をはみ出すことはありませんでした。

左右への追従性は申し分ないので、横へのズレは一度もありませんでした。

これだけサクサク彫れるという事は作業時間が短縮できそうですが、逆にミスった時のリカバリーは大変そうです。

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⑥ GSIクレオス Mr.ラインチゼル0.3mm(WEVE HGマルチハンドル 細に装着)

タミヤのスジ彫りブレードと似た形状のGSIクレオス・Mr.ラインチゼル

刃の先端がツル首状になっていて、小鳥のくちばしのようです。

今回は刃厚0.3mmをWEVEのHGマルチハンドル(細)に装着して試し彫りします。

ガイドテープをなぞりはじめて2回目からは、早速細くてクルクルした切りくずが発生しました。

3回目で刃全体が当たっている感触で、5回目からはかなり安定した彫り心地になり力を入れることができました。

Mr.ラインチゼルとアルミ製のマルチハンドルの剛性感で、プラ板を削る感触もしっかり伝わってきます。

おかげでかなり力を入れて彫っても不安感はありません。

先述のHOLLYと同様で、序盤はクルクルと細い切りくずですが、深く彫り進んだ終盤は太くてストレート状に変化していきます。

彫りが深くなっていくと0.3mmという刃の厚みもあり抵抗が増すのですが、柄がついているので下に押し付けながら引く事は十分可能で、変に引っ掛かるような事はありませんでした。

20回彫ると切りくずがこんなに大量発生します。

まるでPカッターでプラ版を切断しようとしているみたいですね。

左のHOLLYと比較しても、十分深いスジが彫れました。

深くて墨入れしなくてもスジがはっきり見えますね。

実は彫れすぎてしまい、19・20回目はMr.ラインチゼルの刃がプラ版の奥まで到達し、軸が当たってこれ以上深く彫れませんでした。

作業中の剛性感もしっかりしていて、始点のはみ出しや左右のズレはありませんでした。

ただ調子に乗ってしまったのと集中力が切れた事もあり、終点で数回はみだしてしまいました。

これは通常のスジ彫りのように、両端から中央に向かって彫り進めれば問題なく防げますね。

形状は申し分なく綺麗な凹型です。

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⑦ タミヤ Pカッター(25年前の旧タイプ)

タミヤPカッターは25年前から工具箱の隅に眠っていた旧タイプの物を試します。

グリップの中に新品未使用の替刃が2枚、錆びることなく保存されていたのでそちらを使います。

ちなみに刃の厚みは実測で0.65mmです。

1回目は感触が悪く、始点に刃がかかっているのも分かりにくい状態でした。

しかし2回目からは早くも細くてクルクルした切りくずが発生します。

刃の厚み・グリップの形状から、比較対象の7つの道具の中で全方向に1番剛性感があります。

そのためグッと力を入れても怖くなく、安心して作業ができます。

始点と横へのはみ出しはありませんでしたが、またまた調子に乗って終盤に終点でのはみ出しをしでかしました。

みんさん終点でのはみ出しはよくあるようなので、これはセオリー通り2方向からスジ彫りすれば回避できます。

20回彫った後の画像がこちら。

太くて長い削りカスは、Pカッターでプラ版を切断する時に見慣れた光景ですね。

深く彫ったスジ彫りの断面は、凹の底がV字型になった形となります。

本来はプラ版を切断するための道具なので小回りは苦手ですが、うまく使えば太いスジ彫りにも使えます。

スジ彫り結果を比較

まずは彫りっぱなしの状態の画像です。

手前(下)から

  1. シンワ ケガキ針C ペンシル型
  2. タミヤ モデラーズナイフ(の背) 0.45mm
  3. ファンテック スジ彫りカーバイト 0.15mm
  4. スジボリ堂 BMCタガネ 0.2mm(ホルダー無し)
  5. シモムラアレック HOLLY 0.2mm
  6. GSIクレオス Mr.ラインチゼル 0.3mm(WEVE HGマルチハンドル 細に装着)
  7. タミヤ Pカッター 0.65mm(25年前の旧タイプ)

です。

奥の3本⑤HOLLY 0.2mm・⑥Mr.ラインチゼル 0.3mm・⑦Pカッター 0.65mmの線がくっきり見えますね。

これは十分深く彫れた結果です。

実際のプラモデル製作でこんなに深いスジ彫りをする機会はそう無いと思いますが、20回という同じ動作回数で深く彫れるという事は、作業スピードが速くなることにつながると思います。

この後タミヤのスミ入れ塗料グレーで色付けしてみます。

黒だと塗りつぶれてしまって溝の底がよく分からないかもしれないので、あえてグレーを選びました。

墨入れ後の画像がこちら。

⑤HOLLY 0.2mmのラインが1番シュッとして綺麗ですね。

だからと言って他の比較対象の断面が悪い訳ではないので、もう少し深くしたり墨入れをちゃんと行えば、綺麗なスジ彫りになると思います。

プラ板を中央あたりで切断した画像です。

溝の深さを誇張するために、切断面の角をペーパーで少しだけ面取りしてあります。

⑤HOLLY 0.2mm・⑥Mr.ラインチゼル 0.3mm・⑦Pカッター 0.65mmの深さがよく分かると思います。

③スジ彫りカーバイト 0.15mmも程よい彫り具合ですね。

①ケガキ針Cと④BMCタガネ 0.2mmは同じぐらいの深さですが、BMCタガネは専用ハンドルにセットすればもっと深く彫れるはずです。

おさらいとまとめ

今回は限られた条件(平らなプラ版に1方向に直線を彫る)で刃の厚みも様々という状況で比較してみました。

曲線ならケガキ針がめっぽう強く、ハンドルを付けて1mmのスジを彫れば、BMCタガネが断トツかもしれません。

しかしまあ比較検証という事で、綺麗さ・深さ・使用感・総合を一応点数付けしてみたのが下の表です。

あくまで25年ぶりにスジ彫りをしてみた初心者同様の私の感覚なので、その点はご了承ください。

どの商品もメーカーさんが一生懸命開発して、絶賛しているモデラーさんが多数いる良い商品である事に変わりないと思います。

商品名 綺麗さ 深さ 感触 総合
シンワ ケガキ針C ペンシル型
タミヤ モデラーズナイフの背 0.45mm
ファンテック スジ彫りカーバイト 0.15mm
スジボリ堂 BMCタガネ 0.2mm
シモムラアレック HOLLY(ホーリー) 0.2mm
GSIクレオス Mr.ラインチゼル 0.3mm
タミヤ Pカッター(旧型) 0.65mm

①シンワ ケガキ針C ペンシル型全ての基本になります。

アタリ付けや細かい曲線ならケガキ針でスジ彫りするのが良いでしょう。

②タミヤ モデラーズナイフの背 0.45mmは、折った後の刃を綺麗に加工すれば、もっと良いスジが彫れるでしょう。

しかし専用のスジ彫り道具がこれだけ出回っているので、実際に使う事はほとんど無いかも~。

ファンテック スジ彫りカーバイト 0.15mmは、斬技ホルダーが私のお気に入りです。

スジ彫りの仕上がりは申し分ないのですが、HOLLYやラインチゼルと厚みのラインナップが被るので、私だったらそっちにいくかな~。

すでにスジ彫りカーバイトを持っている方は、そのままサイズを揃えていってもいいと思いますよ。

④スジボリ堂 BMCタガネ 0.2mmは、私との相性があわず今回は微妙な結果になってしまいました。

ちゃんと専用ホルダーに装着したら、もっと良い結果になったに違いありません。

他の比較対象の道具にないような厚い刃も用意されているので、そういう場面に出くわした時に買い足すと思います。

⑤シモムラアレック HOLLY(ホーリー) 0.2mm、綺麗で深いスジ彫りを彫る事ができました。

0.2mmの線なら、今後メインで使う事になりそうです。

⑥GSIクレオス Mr.ラインチゼル 0.3mm、HOLLYに負けず劣らずですね。

0.3mmの線なら、今後はMr.ラインチゼルで彫る事になるでしょう。

⑦タミヤ Pカッター(旧型) 0.65mmは、本来ならプラ板を切断する道具ですがスジ彫りにも使えます。

独特の断面形状から、別パーツに見せたいスジ彫りをする時などに使うかもしれません。

今後の妄想

7つの道具を比較してみての、今後の妄想をしてみます。

スジ彫りの最初のアタリをつけたり簡単に彫り直しをしたりするためにも、ケガキ針は今後も必需品です。

プラモデルでよくある0.1、0.15、0.2mmのスジ彫りをする場合、私ならHOLLYでサイズを揃える事になりそうです。

太目の0.3mm以上からはMr.ラインチゼルで彫ると思います。

さらに太い1.0mm以上が必要なら、4.0mmまでラインナップが充実しているBMCタガネでチャレンジすることになりそうですね。

で、全ての刃が斬技(キレワザ)ホルダーに装着できたら最高なのに~!





ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

以上、今ある道具を比較してみた感想でした。

Taro
Taro
最近はケガキ針でアタリをつけラインスクライバーBMCタガネをメインに使ってスジ彫りしています。
BMCタガネは高騰している事があるので、スジボリ堂さんの直販で適正価格の確認をおすすめします。
  • この記事を書いた人

Taro

25年ぶりに模型製作を再開した地方済みの出戻りモデラー。今の主食はガンプラですが、ミリタリーやジオラマにも興味津々。

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