プレモデル作り25年ブランクのリハビリを兼ねて素組みしたSDCS RX-78-2 ガンダム、合わせ目消しやディティールアップの練習として手を入れていきます。
当時はスジ彫り道具もニードルとPカッターぐらいしか持っていませんでしたが、現在はスジ彫りカーバイトやBMCタガネなどを持っています。
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コンセプト・・・みたいなもの
コンセプトというほどの物ではないのですが、全体的にどれぐらい手を入れてどう仕上げるか最初で決めておきます。
そうしないと先に進まず、途中で投げ出してしまうかもしれないので・・・。
- 合わせ目消しをする
- 既存のモールドでスジ彫りの練習
- 全塗装で仕上げる
合わせ目消し
まず合わせ目消しはしないといけませんね。
スジ彫りをするにしても、塗装するにしても、合わせ目があると先に進めません。
ペーパーがけだけで済むのか、パテも使わないといけないのかやってみないと分かりませんが、昔の記憶を頼りにチャレンジしてみます。
スジ彫り練習
昔はハセガワのニードルとPカッターしか持っていませんでしたが、今は便利そうな道具がたくさんあります。
ちょうどスジ彫りカーバイト0.15mmとBMCタガネ0.2mmがあるのですが、まだプラ板に試し彫りしかしたことがありません。
新規のスジ彫りを追加するのはまだハードルが高いですが、既存モールドの掘り起しで練習してみたいと思います。
(使い比べにもなるし)
ちょうどBMCタガネホルダーも届いたので良いタイミングです。
全塗装
私は過去にタミヤのスプレーワークの一番安いヤツでエアブラシ塗装をしていました。
塗装ができるようになると自分好みに仕上げることができるので楽しみや満足感が増えます。
このSDCS RX-78-2 ガンダムを組み上げて、全塗装のリハビリもしてみたいと思います。
新しく注文したコンプレッサーとエアブラシもそろそろ届く頃ですし (*^_^*)
いざ、製作開始!
まずは胸部から進めていきます。
説明書の完成写真を手元に置き、どこをどうしたら良いか考えます。
全塗装する予定ですができれば楽して塗り分けたいので、せっかく色分けされているパーツはできるだけ接着しない方針で進める事にします。
そのため胸部の青い前後パーツは接着せずに、合わせ目をペーパーがけしてごまかしてからモールド掘り起しでスジ彫りの練習をすることにしました。
ゴッドハンド FFボードアクリル が大活躍!
サイド面の合わせ目にペーパーがけしたのですが、ここで今回投入したゴッドハンド FFボードアクリルが早速大活躍しました。
私はこれまで15mm幅に切った2mm厚のプラ板に、両面テープで耐水ペーパーを貼って使っていました。
でもこれだと当て木のプラ板がしなってしまい、エッジもいっしょに削ってしまうんですよね・・・。
初心者にありがちなミスだそうです。
そこで投入したのがゴッドハンドのFFボードアクリルです。
(画像はすでにストックしてあった耐水ペーパーを両面テープで張り付けてあります)
5本入りですが良く使う400・600・800・1000番の耐水ペーパーを両面テープで張り付けて待機させておきます。
ただのアクリルの切れ端なんですが、侮ることなかれ。
当て木の”しなり”がないので平面が綺麗に出ます!
BMCタガネはホルダーを付けたら見違えた
小さくてけっこうお高いBMCタガネ、試し彫りした時はホルダー無しだったのでとても握りづらく、正直今後使う気になれませんでした。
対してスジ彫りカーバイトは斬技ホルダー付の握り心地が最高だったので、BMCタガネも専用ホルダーにSETしたら違う使い心地かもしれないと用意しました。
するとどうでしょう!
BMCタガネの操作性がびっくりするぐらい良くなって、初心者リターンモデラーでも面白いようにスジ彫りが彫れました!
途中まではスジ彫りカーバイトと彫り比べしていましたが、あまりにサクサク彫れるのでBMCタガネだけを使ってしまうぐらいです。
トラブル発生! パーツ破損!
BMCタガネの使い心地が改善されたことが嬉しくて、手当たり次第に既存のモールドを掘り起こしていた時の事です。
「ここはどうしよう?」などとパーツを組んだりバラしたりしていました。
そして青い胸のパーツから黄色のダクトパーツを引き抜こうとしたら、胸パーツがポッキリと折れてしまいました…
ワキの下には前後パーツの合わせ目があるのですが、分割できたほうがエアブラシ塗装がしやすそうだったので、あえてそのまま残しておく予定でした。
腕に隠れるし、ペーパーで面をだせばそんなに目立たないんじゃないかと思って・・・。
でも折れてしまったものは仕方ありません。
予定変更でパーツを接着して、後からマスキングで塗り分ける事にします。
ずーーーっと昔にやったことがあるので、なんとかなるでしょう。
マスキングの練習もできるので、気を取り直して進める事にします。
昔の記憶を頼りにパーツの修復を進めます。
タミヤの流し込みタイプのセメントでパーツを接着した後、溶いたラッカーパテをつまようじで慎重に塗布しました。
超久しぶりに溶きパテを使うので、感覚を全く忘れています。
余計なところにパテがつかないように、念のためマスキングもしました。
マスキングはペーパーがけをする時に他のパーツを傷つけないように保護する目的もあります。
ラッカーパテを一晩乾かした後、チマチマと小さく切り出した耐水ペーパーをあててなんとか修復できました。
後でサーフェイサーを吹いた時に目立たなければOKです。
胸部パーツ仕上がり
そんなこんなでなんとか胸部は仕上がりました。
上手な人から見れば笑ってしまうレベルかもしれませんが、一応画像で晒しておきます。
まずは正面から。
首元の黄色いパーツは、既存モールドをシンワ ケガキ針Cペンシル型でなぞって深くしてあります。
胸部の左右の横線は、ケガキ針でなぞってからBMCタガネ0.2で彫り直してあります。
鎖骨と胸部中央の台形のモールドは、墨入れした時に綺麗にスミが流れてくれたらと思い、フチをケガキ針でなぞってあります。
胸部左右の横線はワキの下までつながっているので、慎重にBMCタガネ0.2で彫りなおしました。
ワキの下の合わせ目はパーツを接着した後、ペーパーがけをしました。
ペーパーがけだけで消えない段差は溶剤で溶いたラッカーパテを盛った後、再度ペーパーがけしました。
長方形のディティールは、上手な人はいったん平面にした後プラ板を貼ったりしそうですが、今回は自信がないのでこのままにしておきます。
まとめ
とりあえずSDCS RX-78-2 ガンダムの胸部製作は完了です。
FFボードアクリルとBMCタガネホルダーの投入は大正解でした。
FFボードアクリルを使うと、角が丸くなってしまいそうな面出しが初心者でも確実にできました。
BMCタガネも切れ味と操作性が良く、スジ彫りを彫るのが楽しかったです。
逆に彫りすぎてしまってないか心配なぐらいです。