25年ぶりにエアブラシを使い、SDCS ガンダムを塗装しました。
久しぶりのエアブラシ使用で、しかも人生初のガンプラ全塗装ですが、なんとか見れる状態かと思います。
塗装面がザラついたりエアブラシから水が噴き出したりしましたが、どうにか完成させました。
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失敗、失敗、失敗の連続
SDCSガンダムのエアブラシ塗装では、大きなミスを2つしでかしてます。
最近ネットで見て少し知識はあったのですが、実際に作業するとマスキングしたり、調色したり、希釈したりと、それだけで精いっぱいでした。
エア圧が高すぎた
まずレギュレーターのエア圧調整を、最初から最後までミスってました。
25年前は初期の頃のタミヤのベーシックコンプレッサーを使用していたので、その時はエア圧調整なんてしたことありませんでした。
トリガータイプのエアブラシに希釈した塗料を注いで、おまかせで吹いてしまえば終わり。
なのでエア圧に無頓着だったのです。
実は先に試し吹きを兼ねてプラ板を塗った時に、塗料を薄めずに吹いてしまい塗装面がザラザラになってしまいました。
今回はさすがに塗料を薄めるのを忘れませんでしたが、「大は小を兼ねる」ではありませんが、エア圧を高くしておけばベチャっとなったりせず薄く均一にエアブラシ塗装ができるだろうと勘違いしていました。
なのでずっとエアー圧は0.2MPaで吹いてました。
そのため塗装中はエアブラシを吹いてもちゃんと色が乗らず、塗装面もサーフェイサーを吹いた時のようにザラつき気味でした。
どうせ艶消しにするからいいやと気付かないフリをしていましたが、お世辞にも綺麗な塗装面にはなりませんでした。
久しぶりのプラモデル塗装に向けて先に入手しておいたタミヤのパワーコンプレッサーの説明書には、標準エアー圧は0.05~0.2MPaとあります。
またこの動画ではプロモデラーさんがタミヤのパワーコンプレッサーで塗装の実演をしているのですが、その時のエア圧は0.06~0.08MPaで吹いているようです。
説明書で解説されている標準エア圧は最高で0.2MPaなのですが、ガンプラを塗装する時はプロモデラーさんがやっているように0.06~0.08MPaで吹いた方がいいかもしれませんね。
湿度が高すぎた
塗装している途中でエアブラシから「ボフッ」と塗料の塊?みたいな物が噴き出てきたんです。
一度吹き出すと何度も「ボフッ、ボフッ」と出るので、最初はエアブラシの中で塗料が詰まったのかと思いました。
そこでエアブラシをうがいしてみたり、さらに塗料を薄めたりしても症状はおさまりません。
逆にだんだんひどくなり、ガンダムの胸のところにわりと大きくベチャッと青いしぶきが付着した時にやっと気づきました。
これは水かもしれないと。
そこでレギュレーター下の水抜き部を見てみると、透明カップの中にいい感じで水が溜まっています。
何が起きているのかやっと理解して、レギュレーター下の水抜きドレンを押すとブシュッーとエアと一緒に蓄積された水分が床に噴出。
この後は水抜きドレン下に湯呑を置き、15分おきぐらいに自主的にブシュッと強制排水しながら塗装を続けました。
それでも水分が蓄積されるのに追いつかず、何度もボフッボフッと塗装面に水が付着しましたが・・・。
今考えるとこの時は湿度80%近くの状態で塗装していたと思います。
これをきっかけにガンダムの塗装が終わった後に、ホームセンターに行って温度・湿度計を購入したのは言うまでもありません。
SDCS ガンダムの塗装レシピみたいなもの
実は私、ガンプラを全塗装するのは人生初でした。
特にガンダムのような原色系の色が使われている機体は全く経験がないので、どういう色を塗ったらいいのかさっぱり分かりません。
運よくHGUC ガンダムを先に組み立てていたので、その塗装レシピを参考に地元の模型店で手に入るタミヤカラーのアクリルで塗装する事にしました。
ホワイト部
HGUCガンダムの説明書には、ホワイト100%+ペールグリーン少量+グレー少量+イエローごく少量とあります。
これはGSIクレオスのMr.カラーの場合の指示だと思うので、タミヤカラーに置き換えて調色してみることにします。
塗料皿にX-2ホワイトをちょこっと出し、調色スティックでX-5グリーンを1杯加えてみると思い切りコレジャナイ感。
XF-66ライトグレイを1杯足しても緑色が強く感じたので、さらにX-2ホワイトを足してなんとか真っ白ではない白色を作りました。
胸等ブルー部
HGUCガンダムの塗装レシピには、インディブルー60%+ホワイト40%+ブルー少量とあります。
インディブルーがどんな色か知らないので、とりあえず入手したX-4ブルーに白を調色スティックで1~2杯混ぜてみます。
なんだか水色っぽくなりそうな気がしたので、渋めに色を濁らせてやろうと思いXF-66ライトグレイもちょこっと足して今回の青としました。
腹部等レッド部
HGUCガンダムの塗装レシピでは、モンザレッド85%+イエロー15%+グレー少量となっています。
私の場合はX-7レッド+XF-3フラットイエロー+XF-66ライトグレイで調色しました。
兵器感を出したくていかにも「赤」にしたくなかったので、黄色少な目でライトグレイ多めにすると濁った赤になりました。
肉眼で見るとトマトジュースみたいなドロッとした感じの色です。
インテーク等イエロー部
黄色は一番最初に調色・塗装しました。
HGUCガンダムの塗装レシピでは、イエロー60%+ホワイト30%+オレンジ10%となっています。
白を加えると淡くなるんじゃないかとイメージしたので、XF-3フラットイエロー+X-6オレンジで調色してみました。
実際にエアブラシで塗装してみると山吹色?みたいな感じになってしまい、指示通り白を混ぜておけば良かったなぁと後悔しています。
関節等グレー部
HGUCガンダムの塗装レシピではグレー80%+ブラック20%となっているので、これってジャーマングレーでよくね?と思いXF-63ジャーマングレイ単色にしました。
SDフレームは塗ろうと思わないので、手とビームライフルをジャーマングレイで塗ることにします。
SDCS ガンダム 完成ギャラリー
一応各部の画像を載せておきますね。
各部のスジ彫りは、基本的にシンワ ケガキ針とスジボリ堂のBMCタガネ0.2mmで彫ってあります。
追加のスジ彫りはせず、既存モールドを練習がてら彫り直すのみとしてあります。
白・青・赤部分は個人的にこれぐらいの色で良かったかな~と思っています。
黄色はやっぱり山吹色なので、多少白を混ぜておけば良かったと後悔。
ガンダムの目はネットを徘徊していてきらりと光るグリーンがカッチョエエと思ったので、下地にフラットブラックを塗った上からハセガワの偏光フィニッシュ グリーン~マゼンタを貼り付けてみました。
試作の黒下塗りプラ板ではキラリと光を反射していい具合だったのですが、実際に目に貼り付けると光の当たり具合が限られてしまい予想以上に暗くなってしまいました。
おでこのセンサーはX-28パークグリーン、バルカンはX-32チタンシルバーで筆塗り(ともにエナメル)です。
エナメルで蛍光グリーンがあれば筆塗りしたいのですが、私が知っている限りどこも出してないようですね。
目のキラリはこの角度でも微妙。
肉眼では鏡面グリーンぽく見えるのですが、写真に撮るのは難しいです。
左胸の黄色いダクトは、マスキング作業のパーツ保持時に痛めてしまい塗装が剥がれています。
下手に調色したのでタッチアップもできず放置中です。
拳はジャーマングレイ単色。
ドロッとしたトマトジュースレッドは、個人的に好きです。
側頭部~後頭部につながる横モールドはキットが良いので手を入れなくても綺麗に墨入れできています。
墨入れはタミヤスミ入れ塗料ブラックです。
肩アーマーのスジ彫りは彫り直した甲斐がありました。
ふくらはぎの横モールドは、手持ちのスジ彫り道具では細すぎたので手を入れませんでした。
もともとのモールドが甘かったので、何度か墨入れ⇒拭き取りをやりなおしてなんとか仕上げました。
後頭部のセンサーは、黒塗り0.2mmプラ板に変更フィニッシュ グリーン~マゼンタを貼った物を、キット付属のシールを型に切り出して接着してみました。
上から艶消しトップコートを吹いてしまったので、鏡面感は皆無となってしまいました。
背中のバーニアはエナメルのチタンシルバー筆塗りです。
下腕のモールドは、ファンテックのスジ彫りカーバイト0.15mmで彫り直し、袖口はBMCタガネ0.2mmで彫り直ししてあります。
0.15mmと0.2mmの差って、言われたら分かるけどそんなに気にならないなーなんて思います。
もっと技術が上がって、スジ彫りをガンガンやるようになるとこの違いが仕上がりの差を生むかもしれませんが、初心者のうちはスジ彫りをする行為自体が楽しいです。
シールドの白と黄色の取り合いは、キットのシールを型にマスキングしてなんとか塗り分けできました。
赤い部分も高すぎエア圧と水滴ボフボフ吐き出しながら塗った割には、なんとか見れる状態かと。
ビームライフルはジャーマングレイ単色、センサーの黄色は筆塗りです。
画像だと肉眼で見るよりアラが目立ちませんね。
シールド裏のスミ入れはイマイチですね。
ビームサーベルは、Mr.カラーの蛍光ピンク試したかったのでエアブラシ塗装してあります。
とても鮮やかで目立つ色なので、放置中のリックドムのモノアイやバズーカのセンサーに使おうかな。
まとめ
25年ぶりにプラモデル作りを再開し、全塗装でなんとか完成までこぎつけました。
HGやMGなど他のガンプラに比べてSDCSはパーツ数が少なく、作業量も比較的少なめだと思います。
でも作業の種類は一通りこなさないといけないので、リハビリのために作って良かったです。
今の自分の技量を知ることができたり、最新の道具を使う練習になりました。
そして上手な方たちの凄さも身を持って知る事ができました。