ガンプラ製作に必要な道具や材料を解説付きで紹介!
- こんなことがしたい
- こんな仕上げにしたい
などレベルごとに分類してあるので、あなたの状況にあわせて参考にしてください。
Lv.0 素組み・パチ組みに必要な道具
購入したガンプラをそのまま組み立て(素組み・パチ組み)、付属のホイルシールを貼って仕上げる際に必要になる道具です。
プラモデル用ニッパー:必須
ガンプラを素組み・パチ組みで仕上げる場合でも、ランナーからパーツを切り離すためのニッパーは必須です。
- 金属用
- プラスチック用
など、ニッパーにはたくさんの種類があります。
ガンプラ・プラモデルを製作する時には「プラモデル用」として販売されているニッパーを使います。
私は子供の頃から
- 切れ味良し
- 耐久性良し
- お手頃価格
と三拍子揃ったタミヤの薄刃ニッパーをリピート買いで愛用してます。
-
ガンプラ初心者におすすめのニッパー3選と正しい使い方
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ピンセット:あると便利
ガンプラに付属のホイルシールを貼る際に、あるとすごく便利なのがピンセット。
- 形状の違い
- 素材の違い
- 対象とする物による違い
など、ピンセットにもたくさんの種類があります。
また安物だと「しなって」しまい、シールすらまともにつかめません。
- 適度な肉厚で剛性感がある
- 先端の「合い」の精度がしっかりしている
専門メーカーのピンセットをおすすめします。
なおシール・デカール専用のピンセットの場合、形状的に他の用途に使えません。
》ホーザン 先曲がりピンセット 先端幅0.6mm P-887
Lv.1 ゲート処理、スミ入れ、部分塗装に必要な道具
買ってきたガンプラを素組み・パチ組みするのに加え
- ゲート処理
- スミ入れ
- 部分塗装
と、もう少し手を加えて仕上げたい時に必要な道具です。
ゲート処理におすすめの道具
パーツをランナーから切り離して、残った「バリ」であるゲート跡を処理する作業で必要な道具を紹介します。
実際のやり方は下の解説記事も参考にしてください。
-
ガンプラのゲート処理 3つの方法を画像付きで解説!
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デザインナイフ
ゲート跡が比較的大きく残ってしまった場合に使うのがデザインナイフ。
それ以外にも
- パーツのカンナ掛け
- シールやデカールの余白の切り取り
など、ガンプラ製作に欠かせないマストアイテムです。
- 握り部の金属チャックが長くて全体的に剛性感がある
- お尻部分に転がり防止の突起がある(机から落として足にグサッ!という話をよく聞きます)
- 替え刃の入手が容易(OLFA製の刃を使用してるので文具店やホームセンターでも扱ってる)
というタミヤのモデラーズナイフがイチオシです。
-
まず買うでしょ?【タミヤ モデラーズナイフ】レビュー
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紙ヤスリ
- ゲート跡の処理
- 塗装前の下地作り
などに必要なのが紙ヤスリ。
- 240番
- 400番
- 800番
程度の番手(粗さ)を揃えておけば、改造・ディティールアップから全塗装まで対応できます。
- 空研ぎしかできない
- 主に木工用などで使用する
茶色系の「非耐水性の紙ヤスリ」ではなく、
- 水研ぎができる
- プラスチックの研磨にも使える
グレー系の「耐水ペーパー」であればOKです。
番手に関してよく分からない人は
- 400番
- 600番
- 1000番
がセットになったタミヤのフィニッシングペーパー 細目セットで代用してもいいでしょう。
当て板
紙ヤスリで平面を研磨する際には「当て板」をしたほうが、精度が確保できるし持ちやすいです。
- 消しゴム
- フリスクの空ケース
- 適当な木切れ
- プラ板を切った物
など何でもいいのですが、私は
- 軽くて平面もバッチリ
- 持ちやすい絶妙な大きさ
- 規格品の紙ヤスリを無駄なく使いきれる計算されたサイズ
な、ゴッドハンドのFFボードアクリルを愛用してます。
-
ゴッドハンド FFボードアクリルのレビューとペーパーがけのコツを紹介
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スポンジヤスリ
局面の研磨には、パーツ形状に追従するスポンジヤスリが適しています。
種類は色々ありますが
- 耐水ペーパーより破れにくい布製の台紙を使用している
- 水研ぎもできる
ゴッドハンドの神ヤスを愛用しています。
- 厚さは2mmと5mm
- 粗さは240・400・800番
を常時ストック。
スミ入れにおすすめの道具
パーツの凹みに塗料で影をつけることで、立体感や別パーツ感を出すのがスミ入れ。
色々なやり方・表現方法がありますが、初心者さんはペンタイプの道具を使うといいでしょう。
-
スミ入れ用ガンダムマーカー3種類の使い方 流し込み・書き込み・ふでペンタイプ
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流し込みタイプのスミ入れペン
粘度が低いサラサラの塗料を、パーツの凹みやモールドに流し込むのが、流し込みタイプのスミ入れペンです。
はみ出した塗料は専用の消しペンを使って拭き取ります。
-
ホントにラクチン!?【ガンダムマーカー 流し込みスミ入れペンセット】
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書き込みタイプのスミ入れペン
極細の油性マジックで書き込むようにしてスミ入れするのが、書き込みタイプのスミ入れペンです。
こちらもはみ出した塗料は消しペンや無水エタノールで修正できます。
部分塗装におすすめの道具
一部のパーツに色付けするのが部分塗装。
ビン入り塗料と筆を使ってもいいのですが、初心者さんにはガンダムマーカーベーシックセットがおすすめです。
- SEED系系
- MSVセット
- ジオン軍セット
など、いくつかのセットがあります。
-
勢いで買った【ガンダムマーカー ベーシックセット】を試し塗り!
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Lv.2 つや消し仕上げに必要な道具
Lv.1の作業をした後に、成形色を活かしてつや消し仕上げをしたい人におすめの道具は以下のとおり。
-
簡単フィニッシュ+α仕上げで差をつける!HG ガンダム RX-78-2
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おすすめのつや消しトップコート
- 缶スプレー式
- ビン入り塗料(エアブラシや筆塗りで使用)
に分けられますが、初心者さんにおすすめなのは缶スプレー式。
さらに缶スプレー式にも
- 水性
- ラッカー系
の2種類がありますが、
- 有機溶剤を使っていない
- だから臭いが控えめ
- だから下地の塗料やデカールを侵さない
水性スプレーのほうが初心者さん向けです。
その中でも、初心者がやりがちな厚塗りによる白化現象を極限まで抑えた原料を使用している、GSIクレオスの水性プレミアムトップコートシリーズがおすすめです。
-
ガンプラつや消し 缶スプレーを使った方法を実践形式で解説!【HG ジム・コマンド(宇宙仕様)】
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合わせ目消しにおすすめの道具
つや消しコーティングする人なら、もう一歩踏み込んでパーツの合わせ目消しにも挑戦したいんじゃないでしょうか?
- 溶剤系の接着剤
- 瞬間接着剤
- ラッカーパテ
などを組み合わせて作業します。
やり方は下のまとめ記事からどうぞ。
-
ガンプラの合わせ目消し 考え方と方法のまとめ
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溶剤系の接着剤
ガンプラで使う溶剤系の接着剤には
- 樹脂入りタイプ(高粘度)
- 有機溶剤100%(低粘度)
の2種類がありますが、私は最近有機溶剤100%の流し込み式接着剤ばかり使っています。
中でもキャップに付属のハケが繊細な、タミヤの速乾タイプがお気に入り。
無駄な接着剤が付着しないので、合わせ目消しだけでなく細かなパーツの接着にも重宝しています。
-
【動画あり】合わせ目消し:流し込み接着剤を使った方法とコツを紹介!
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瞬間接着剤
流し込み式の接着剤で合わせ目を消そうとしても
- プラスチックの溶解が不十分で合わせ目を消しきれてない
- 乾燥期間が不足してヒケが発生する
などの施工不良が発生することがあります。
昔はラッカーパテで修正してましたが、再び数日の乾燥期間を確保するのはすごく面倒…。
なので最近は瞬間接着剤をパテ代わりに使うようになりました。
中でも
- 低粘度で小さなスキマに毛細管現象で流れ込む
- 硬化しても適度な硬さで切削しやすい
- 細いノズルも3本付属
- 2gずつ小分けにされている(20gなどの大容量は使い切る前に自然硬化してしまう)
という理由でWaveの低粘度 速乾 3Sを愛用しています。
使用時はパーツに直接ノズルを接触させるのではなく、
- 解体した牛乳パック
- マスキングテープ
などの上に瞬間接着剤を一旦出して、爪楊枝や真鍮線などでパーツに運んで適量をつけるようにします。
こうすると出しすぎで不要な部分まで接着剤が流れ込むことを防げます。(必要なモールドなどに流れ込んだ瞬間接着剤をリカバリーするのはものすごく大変)
あと、速乾だからと言っても完全硬化には数分かかります。(塗る量次第)
硬化タイミングをコントロールするために、硬化促進スプレーがあるとなお良しです。
金属ヤスリ
合わせ目消し作業中で切削前のパーツの合わせ目は
- 一度溶けて乾燥したプラスチック
- 瞬間接着剤
などで若干盛り上がってます。
かつ、元々のキットのプラスチックより若干硬くて削りにくい…。
金属ヤスリでサッと粗削りして紙ヤスリに移行したほうが、時間短縮にもなるしパーツ形状を乱しにくいです。
有名どころの金属ヤスリはいくつも試しましたが、
- 適度な切削感
- 金属も削れる
- 半丸形状で剛性がある(使用感にかなり影響)
- ハードコートで錆びにくい(下手なステンレス製よりマジで錆びない)
タミヤのハードコートヤスリPRO 半丸 7.5mmに落ち着きました。
Lv.3 簡単ウェザリングにおすすめの道具・材料
Lv.1、Lv.2の作業をしつつ、簡単なウェザリング(汚し塗装)にも挑戦したい人におすすめの道具や材料です。
-
【動画あり】簡単ウェザリングでガンプラを汚す!HG ガンダム RX-78-2
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簡単にウォッシング・チッピングができる道具
全体的な経年劣化・使用感を表現するのに適したのがウォッシングという技法。
ガンプラ全体に塗料を塗って、適度にボカしたり拭き取ったりします。
初めての人は
- ペンタイプで扱いやすい
- 水性なので刺激臭がない
- 水性なので下地を傷めない
リアルタッチマーカーセットが扱いやすいでしょう。
傷を書き込むように使うことで、チッピング(塗装剥げ)の表現にも使えます。
-
リアルタッチマーカーを手に入れたので試しに使ってみた
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簡単にスス・土埃の表現ができる材料
- バーニアや銃口のスス汚れ
- 付着した土埃
を簡単に表現できるのが、パウダータイプの材料。
ガンプラに塗り付けてボカしたり余分な粉を落とし、最後はつや消しコーティングで保護します。
上級者は大容量のビン入りタイプを個別に揃えますが、初心者は数色セットになったタミヤのウェザリングマスターがいいでしょう。
簡単に泥表現ができる材料
付着した立体的な泥や泥はねを表現できる材料に、タミヤのウェザリングスティックがあります。
- 水性
- 半固形
- リップスティックタイプ
という特徴があり、初心者でも扱いやすい。
- ガンプラに直接塗り付ける
- 塗料皿などに一旦切り分け、水で硬さを調整しながら筆で塗る
- 水で溶かして泥しぶきを表現する
など、様々な使い方ができます。
パウダータイプの材料と同様に、最終的にはつや消しコーティングで保護します。
-
ガンプラ ウェザリング「汚し塗装の道具18品とおすすめ3選!」
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番外編:製作環境を整えるための道具
ガンプラ製作を快適に・正確に進めるために必要な道具です。
いくら高価なハンドツールを持っていても、作業する環境が整ってないと期待したパフォーマンスを発揮できません。
カッティングマット
- 机を傷から守る
- 接着剤や塗料をこぼしても安心
という理由から、個人的にはできるだけ大きなマットを敷きたい派です。
最近は
という、複数枚使用に落ち着きつつあります。
最初の1枚としては、作業スペースと相談しながらA4かA3サイズを選ぶといいでしょう。(100均でも十分です。)
卓上クリーナー
- 二度切り
- ヤスリがけ
- スジ彫り
などで細かいプラスチックごみが大量に発生します。
100均の卓上ほうきを使ってもいいのですが、電動卓上クリーナーがあるとあっという間に掃除が完了!
作業の合間に何度も掃除することで、環境を清潔に保ちパーツの紛失なども予防できます。
私は
- 圧倒的にパワフル
- 電池切れの心配がない
コード式の車用ハンディクリーナーを流用しています…。
工具箱・収納
道具を買い揃えていき
- 作業スペースが散らかる
- 何がどこにあるか分からない
- 高価なツールを破損…
という事態にならないように、ある程度道具が増えたら収納方法も考えたほうがいいです。
道具が少ないうちはミニ四駆用の工具箱や、ホームセンター売っている工具箱でもいいでしょう。
本格的なツールを所有するようになり、収納にもこだわりたいなら専用の収納もあります。
- 環境にあわせて自作したい
- 壁面収納したい
- 低予算で済ませたい
なら、パンチングボードとフック類の組み合わせでもいいでしょう。
-
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ルーペ付きアームライト
ガンプラ製作に慣れてスジ彫りや改造・ディティールアップで細かい作業をするようになると、パーツの状態が見えにくいことに気付くでしょう。
- 部分照明で手元を明るくする
- ルーペで拡大する
ことで問題は解決。
2つを同時に済ませられるのが、ルーペ付きのLEDアームライトです。
すでに導入済みの私からのアドバイスとしては
- 絶対にレンズの「フタ」付き(窓際に置いて太陽光で発火しないよう、未使用時は必ずフタをする)
- 倍率は1.7~2倍程ぐらいまでが実用的(焦点距離の関係や、高倍率での長時間作業は気分が悪くなったりする)
- デスク固定式(アームが長いので設置部が作業の邪魔にならない)
という点を考慮して選ぶといいでしょう。
オーム電機のヘッドルーペも試しましたが、こちらも焦点距離の関係で猫背の姿勢になってしまうため、今ではほとんど使ってません。
まとめ
- Lv.0 素組み・パチ組み
- Lv.1 ゲート処理、スミ入れ、部分塗装
- Lv.2 つや消し仕上げ
- Lv.3 簡単ウェザリング
- 番外編:製作環境を整えるための道具
とレベルごとに分けて必要な道具や材料を紹介しました。